いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』本文上巻⑭~国生み(1)~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』本文上巻⑭~国生み(1)~』のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

【前回のあらすじ】
こういうわけで、天界から地上に戻ったイザナギとイザナミは、再びあの天之御柱(あまのみはしら)を前と同じようにイザナギは柱の左から、イザナミは柱の右から進んでまわりました。
再び柱を回った先で出会うと、今度はイザナギが先に声を掛けました。
「あぁ…なんて素敵な女性なんだろう…♥」
それを聞き終えて今度はイザナミが応えます。
「あぁ…なんて素敵な殿方なんでしょうか…♥」
この様に言い(なおし)終えて、(もう一度)結婚(しなお)しました。

前回は【結婚のやり直し】をしました。
ここまでを振り返ってみますと…
①柱を回って結婚することになる
②結婚の誓いの言葉をイザナミが先に言ってしまう
③イザナギは「女性が先に言うのは良くないよ」と言いつつ結婚
④不具の子が生まれ子として認めず流してしまう
⑤天の神様に相談。鹿の骨を焼いて占う
⑥「女性が先に誓いの言葉を言ったのがダメ」と言われる
⑦地上に戻ってもう一度①からやり直し...
という流れです。
書けば書くほど、訳せば訳す程「何やってんの?」と言いたい気持ちです。

一般論(?)について

ちなみに…親戚の中学生の女の子にインタビューしてみましたので、参考にどうぞ<(_ _)>
聞き手:いもみ・アキちゃん
受け手:親戚の女の子

いもみ

「柱を回って結婚しよう!」ってプロポーズされたら?

親戚の女の子

価値観が合わないから別れると思う。

アキちゃん

逆プロポーズとか女子から男子に告白するのは?

親戚の女の子

アリでしょ。素直な気持ちを言うのに男も女もカンケーない。

いもみ

「結婚の言葉を女性が先に言うのは良くないよ」って彼氏に言われたら?

親戚の女の子

…こだわるのそこ?って思う。

アキちゃん

子供が生まれた時、旦那が「川に流そう」と言ったら?

親戚の女の子

...怖くね?

いもみ

先生とか親とか、大事な相談しに行ったら「待ってろ!今鹿の骨焼いて占うから」って言われたら?

親戚の女の子

むしろ斬新でいいと思う。

アキちゃん

貴女が逆プロポーズして結婚して子供が生まれました。その後で「やっぱり女性からプロポーズするのはおかしいよ。結婚をやり直そう」と言われたら?

親戚の女の子

...やり直さなきゃいけないのは結婚だけじゃないと思う。

以上、一般論でした<(_ _)>

『古事記』本文上巻⑭~国生み(1)~

【原文と読み方】
【原文】
生子 淡道之 穗之狹別嶋(訓別云和氣 下效此)
次生 伊豫之 二名嶋
此嶋者 身一而 有面四 每面有名

【読み方】
子、淡道之穗之狹別(あわじのほのさわけの)島を生みたまひき
(【別】は【和氣(わけ)】と云い訓(よ)む 下も此れに效う)
次に伊豫之二名(いよのふたなの)島を生みたまひき
此(こ)の島は身一つにして面(おもて)四つ有り、面毎(ごと)に名有り

【訳】
こうして淡道之穗之狹別(あわじのほのさわけの)島がお生まれになりました。
(註:【別】は【和氣(わけ)】と読んで下さい)
(註:以下も同様にこれに倣ってください)
次に伊豫之二名(いよのふたなの)島がお生まれになりました。
この一つの島には、国が4つあります。
そしてその国々には、それぞれ名前が付いています。


【解説】

解説に入る前にまずはコチラの地図をご覧ください。
グーグルマップの【淡路島】です。
地図があった方が分かりやすいと思って貼ってみました!
こちらを参考に解説を進めて行きたいと思います。

淡道之穗之狹別嶋って?

生子 淡道之穗之狹別嶋(訓別云和氣 下效此)
この文にも太安万侶の注釈がありますのでそちらから行きましょう。
訓別云和氣 下效此
何度も登場した形ですので、覚えてる方もいるかもしれませんね。

「【別】は【和氣(わけ)】と云い訓(よ)む 下も此れに效(なら)う」と読みました。
意味は「【別】という字は【わけ(=和氣】と読んでね!今後また【別】という字が出てきたら、これに倣ってね」という意味です。

「淡道之穗之狹別嶋」は「あわじのほのさわけのしま」と読みます。
長い名前ですが、これは現在の淡路島のことです。
この名前を分解してみて行こうと思います。

①「淡道(あわじ)」
➩淡路島は【阿波の国への路】で「あわじ」だと思われます。
上の地図をご覧いただければ分かりやすいと思うのですが、阿波へと道が続いていますよね?

②「穗」は「穀物の穂」ですよねぇ...。
上の地図を見れば何となくイメージ沸くんじゃないかな~と思うのですが、これは淡路島の島の形が稲穂に似てるからでしょう。

③「狹」は「狭」の字です。
意味は変わりません。
接頭語としても使われる言葉(例えば「狹霧」とか)ですが、意味に大きな差は無いようですしここは敢えて無視します。

④「別嶋」。う~む...何と別れた島なのか…?
これは淡路島の説明の文なので、「淡路島と別れた島」という意味でよさそうです。
となると「本州と別れた島」という位置づけなのか、「四国と別れた島」という位置づけだと思います。

古事記を訳していると、そのネーミングのセンスに驚きがあったり、言われてなる程...という感想を抱くことが多いのですが、大体が外見やその時の状況なんかを参考に名付ける傾向があります。

なので淡道之穗之狹別嶋というのは「淡路島はこんな感じの島なんだよ」って感じで名付けたと想像しています。
つまり私の解釈では...
淡道之穗之狹別嶋➩阿波の国に続く稲穂の形をした狭くて本州(か四国?)から別れた島、が淡路島です。
どうでしょうか?

「二名嶋」についての考察

次生 伊豫之 二名嶋
「伊豫」は「いよ」と読みます。
分かりやすい字ですと「伊予」です。
伊予とは愛媛県のことです。

「二名嶋」は「ふたなのしま」でしょう。
意味は「二つの名を持つ島」になるでしょうか?

ここも良く分からないのですが色々調べてみて「こういうことかな?」と結論が出ました。
2つあります。

①男女対の名前で1つの名?説
今回ご紹介していないのですが、実はこの後四国の名前が出てきます。
伊豫➩愛比賣(えひめ
讚岐➩飯依比古(いひよりひこ)
粟(阿波)➩大宜都比賣(おほけつひめ
土左➩建依別(たけよりわけ)
※赤字は【ひめ=姫】で女性です。

つまり四国には男性の名が2つ、女性の名が2つ、計4つ名前があるのです。
しかし二名嶋(二つの名を持つ島)...。
2つ名前が余ってしまいます…そこで考えました。

神世七代を思い出してください。
双神(ならびかみ)は男女一組で誕生していましたね?
なので組み合わせは分かりませんけど、2組の男女が出来上がります。
この2組の組み合わせをもって、【二名嶋】と言っているんじゃないの?…という説です。

②「双名島」って名前の島が高知県の沖合にあるので、これのことか?説
至ってシンプルなのですが【二名嶋】を調べるにあたって、念のためグーグルマップで「ふたなしま」と入力してみました。

そしたらあったんです!「ふたなしま」!
しかも高知県!四国!!
字は「双名島」でしたが。

じゃあこれのこと?…って説です。

①②いずれもやや根拠が弱くて、突っ込まれたら厳しいんですけど、調べた感じでは以上です<(_ _)>

此嶋者 身一而 有面四 每面有名
これを読むと…
「此の嶋、身一つにして面が四つ有り。面(めん)毎(ごと)に名有り」でしょう。

「每面有名」がちょっと難しかったですね~…私は10秒くらい固まってしまいました。
「面」は「顔」という普通の解釈で良いと思います。

直訳すると「この嶋は体が一つなんだけど、顔が4つあります。顔にはそれぞれ名前が付いています」かな。
どういうことかというと、この文は四国の説明文なので「四国には4つの国があって、それぞれに名前があります」と読んでいる人に説明してくれているのでしょう。


以上で『古事記』本文上巻⑭~国生み(1)~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』本文上巻⑮~国生み(2)~をご紹介する予定です。


ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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