こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』本文上巻⑬~結婚をやり直す~』のご紹介です。
こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
そして『私達から生まれた子は不具だった。やはり天界の神様の所に行ってお話して、こうなった原因を明らかにしよう』と仰せになられました。
そんな訳で、イザナギとイザナミは助言を請うために、天界の神様の所に一緒に行かれました。
そこで天つ神達は、太占(ふとまに=鹿の肩骨を焼いて吉凶を占う)で占い、次のように仰せになられました。
(註:【布斗麻邇爾】の5字は音読みで読んで下さい)
(註:【爾】は上声です。高く発音して読んで下さい)
「女性であるイザナミが先に結婚の誓い(プロポーズ)を言ったことが良くなかった原因だから、また地上に帰って、もう一度正しい順番で結婚をやり直しなさい」
なんと、不具の子が生まれた原因は女性(イザナミ)から声を掛けてしまったからでした。
これは古代は逆プロポーズがダメというか、求婚は男性からするべきだという事を暗に示しているのかもしれませんね。
個人的にはこの声掛けの順番より、結婚をやり直していいんだ...?の方がインパクトありましたが。
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『古事記』本文上巻⑬~結婚をやり直す~
故爾反降 更往廻 其天之御柱 如先。
於是 伊邪那岐命 先言 阿那邇夜志 愛袁登賣袁
後妹 伊邪那美命 言 阿那邇夜志 愛袁登古袁
如此言竟而 御合
【読み方】
故(かれ)、爾(ここに)反(かえ=帰)り降りて、更に其(そ)の天之御柱(あまのみはしら)を往き廻ること、先(さき)の如(ごと)し
是(ここ)に於(お)いて伊耶那岐命(いざなぎのみこと)、先(まず)「あなにやし、えをとめを」と言い
後に妹(いも)伊耶那美命(いざなみのみこと)、「あなにやし、えをとこを」と言いたまいき
此(こ)の如(ごと)く良い竟(おえ)て、御合(みあい)まして...
再び柱を回った先で出会うと、今度はイザナギが先に声を掛けました。
「あぁ…なんて素敵な女性なんだろう…♥」
それを聞き終えて今度はイザナミが応えます。
「あぁ…なんて素敵な殿方なんでしょうか…♥」
この様に言い(なおし)終えて、(もう一度)結婚(しなお)しました。
「故」は「かれ」と読みます。先にあった事の結果として、後の事が起こった」ことを表わす言葉です。
訳すと「こういうわけで」でしょうか。
「反降」ですが「反(かえ=帰)り降りて」と読みました。
「反」は「天界から反転して地上に戻った」様なニュアンスで使われていると思います。
「更往廻 其天之御柱 如先」は「更に其(そ)の天之御柱(あまのみはしら)を往き廻ること、先(さき)の如(ごと)し」で良いと思います。
もう一度同じことをやり直しているだけですから、解説はココは省略します。
詳しくは『古事記』本文上巻⑩~柱を廻って結婚する(3)~をご覧ください<(_ _)>
柱を何故それぞれ左右に進んだのか等も、気になる方はご覧いただけると嬉しいです♪
「こういうわけで、天界から地上に戻ったイザナギとイザナミは、再びあの天之御柱(あまのみはしら)を前と同じようにイザナギは柱の左から、イザナミは柱の右から進んでまわりました」と訳してみました。
・於是 伊邪那岐命 先言 阿那邇夜志 愛袁登賣袁
後妹 伊邪那美命 言 阿那邇夜志 愛袁登古袁
この文も、もう一度同じことをやり直しているだけですから、解説はココも省略します。
念のため整理しときますと、
①大事なのは【男性から先に声を掛けること】です。
⇩
②阿那邇夜志 愛袁登賣袁(あなにやし、えをとめを)は「あぁ…なんて素敵な女性なんだろう…♥」
⇩
③阿那邇夜志 愛袁登古袁(あなにやし、えをとこを)は「あぁ…なんて素敵な殿方なんでしょうか…♥」
...の順番が大事(らしい)なのです!
・如此言竟而 御合
「御合」は「みあう」です。
「結婚する」という意味ですね。
「この様に言い終えて、結婚しました」という訳で良いと思います。
正確には「この様に言いなおし終えて、もう一度結婚しなおしました」かとは思いますが。
以上で『古事記』本文上巻⑬~結婚をやり直す~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』本文上巻⑭~国生み(1)~をご紹介する予定です。
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