こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『古事記』本文上巻69~誓約(1)提案する~のご紹介です。
こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
ただ父上(伊邪那岐大御神)が私に『お前は何故泣き喚いているのか?』と仰せられたので、私は『母上がいなくて辛いので、私は亡き母上のいらっしゃる根之堅洲國に行きたいと思って泣いているのです』とお答え申し上げたのです。
すると父上は私に『それならば、お前はもうこの国に住んではならない!』と仰せになって、父上に私は追放されたのです。
ですから私は根之堅洲國に行く前に姉上にお会いしてお暇乞いしたいと思い、参上しただけです。
他意などはございません」とお答えになりました。
「母が恋しくて泣き喚いてたら、父に追い出されて、姉にお暇乞いに会いに来ました」
内容がアレですが、実弟が訪ねて来たのに姉の疑いは晴れません...。
この疑いを晴らすにはどうしたらよいのでしょうか…?というお話が今回から語られます。
ぶっちゃけちゃうと、次回あたりから「話の意味が分かりません」状態になります。
『古事記』本文上巻69~誓約(1)提案する~
爾 天照大御神 詔
然者 汝心之清明 何以知
於是 速須佐之男命 答白 各宇氣比而生子
(自宇以下三字以音 下效此)
【読み方】
爾(ここ)に天照大御神(あまてらすおおみかみ)詔(の)りたまはく
「然(しか)らば汝(なんじ)の心之(の)清(きよ)き明(あかる)きは何以(いか=如何?)に知らむ」
是(こ)こに於(お)いて、速須佐之男命(はやすさのおのみこと)答え白(もう=申)したまわく
「各(おのおの)宇氣比(うけひ=誓約)て子を生(な)さん」
(【宇】自(よ)り以下の三字は音を以(もち)いる 下も此れに效(なら)う)
これに対しスサノオは「では、お互いに誓約を立てて子を成しましょう」とお答えになりました。
(註:宇氣比の【宇】以下の三字は音読みを用いて【うけひ】と読んで下さい。以下もこれに倣って読んで下さい)
この文は特に難しいわけではありませんね。
前文でスサノオが「邪な心は無く、姉上にお暇乞いに来ただけです。他に意味はありません」と言っているのに対し、天照大御神は「どうやって貴方の心の明るさを知るのか?」と聞き返している場面です。
要するに「そなたに邪な心が無いと言うのならば、心が潔白かどうか私に証明してみせなさい」と言っているのでしょう。
それにしても天照大御神...疑い深いですね~。
この時点でスサノオは剣を持っていますが、軍勢を率いているでもなく独りだけです。
その姿を見て、更に今回スサノオが追放された経緯も聞いたのにも拘らず、まだ疑うか~…実弟でしょ??
・於是 速須佐之男命 答白 各宇氣比而生子(自宇以下三字以音 下效此)
「各宇氣比而生子(自宇以下三字以音 下效此)」
これが今回のポイントとなる文です。
まずは太安万侶の注釈(自宇以下三字以音 下效此)➩「【宇】自(よ)り以下の三字は音を以(もち)いる 下も此れに效(なら)う」➩「宇氣比の【宇】以下の三字は音読みを用いて【うけひ】と読んで下さい。以下もこれに倣って読んで下さい」から「宇氣比」は「うけひ」と読みます。
では「うけひ」とは何か?
これを漢字で書くと「誓約(うけい)」です。
誓約(うけい)はこの下で説明しようと思います<(_ _)>
誓約(うけい)について
一言で言えば「古代の日本で行われた占い」です。
具体的には「宣言した言葉の可否で吉凶を占う、占いのこと」です。
【誓約のやりかた】
①まず宣言します。
予め「○○をして、結果が△△ならば正義、△△でなければ悪とする」など宣言する。
②アクション(占い)します。
③アクションの結果でもって吉凶や正邪を判断します。
上記は、とても悪い例です。
以上で『古事記』本文上巻69~誓約(1)提案する~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』本文上巻70~誓約(2)剣を噛んでみる~をご紹介する予定です。
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ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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