いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』序文⑧~飛鳥清原大宮・天武天皇の御世~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『古事記』序文⑧~飛鳥清原大宮・天武天皇の御世~のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。


【前回のあらすじ】
歴代天皇の政策の進捗の速度(※若しくは保守かリベラルか)はそれぞれ異なっていましたし、政策の内容も華やかなものもあれば、質素なものもありました。
また古く廃れた政策や習わしは、その都度時代にあわせて改めなおしました。
このように時代の変化に合わせ、制度や教えを改善することは常に行われてきたのです。

【古事記・序文】は大きく分けると、①古事記の思想・本文の要約②古事記の企画③古事記の成立、に分かれています。
昨日分までで①の分が終わりました…やっとか~、凄い時間かかりましたね…。
本日からは②以降のお話です。

『古事記』序文⑧~飛鳥清原大宮・天武天皇の御世~

【原文と読み方】
【原文】
曁飛鳥清原大宮。御大八洲天皇御世。濳龍體元。洊雷應期。聞夢歌而想纂業。投夜水而知承基。

【読み方】
飛鳥(あすか)の清原(きよみはら)の大宮に、大八洲(おおやしま)を御(おさ)めたまう天皇の御世(みよ)に曁(およ)びて、潛龍(せんりょう)元(はじめ)を體(体=たい)し、洊雷、期に應(おう)ず。夢の歌を聞きて業を纂め、夜の水に投いたりて、基(もと)を承けることを知らしたまひき。

【訳】
飛鳥浄御原宮で、日本全国を治めた天武天皇の治世においては、天武天皇が皇太子の頃は、まだ世に出る時ではありませんでしたが、自分が何を成すか啓示があり、やるべきことを占いで告げられて、やがて機が熟し雷鳴が鳴り響くように世に出られ即位されました。


【解説】
曁飛鳥清原大宮。御大八洲天皇御世。
「曁」は「およ(ぶ)」と読みます。
「およぶ、いたる」といった意味です。
「飛鳥清原大宮」は「飛鳥浄御原宮(あすかのきよみはらのみや)」の事です。
奈良県明日香村飛鳥にあったと考えられていて、40代・天武天皇、41代・持統天皇の宮とされています。
序文では「40代・天武天皇の宮」という意味です。
「御」は「おさ(める)」と読みます。
意味もそのまま「治める」という感じでいいでしょう。
「大八洲」は「おおやしま」と読みます。
「イザナギとイザナミの国産みによって生まれた8つの島」のことです。
ここでは「日本全体」といった意味でしょう。
ちなみに8つの島とは、淡路、四国(伊予)、隠岐、九州(筑紫)、壱岐、対馬、佐渡、本州(大倭豊秋津島 )のことです。
「天皇御世」について、上記の通りここでいう「天皇」は「40代・天武天皇」の事です。
つまり「40代・天武天皇の治世」という意味です。

なので「飛鳥浄御原宮で、日本全国を治めた天武天皇の治世においては」と訳しました。

濳龍體元 洊雷應期。
「濳龍」は「潜龍」で読みは「せんりょう」です。「せんりゅう」じゃないんですね。
意味は「龍がまだ水中に潜んで、天に昇る機会を窺っている様子」から→「英雄が、まだ世に出る機会を得ていない」→つまりここでは「天武天皇がまだ皇太子だった頃」的な意味ではないかと思います。
「體」は「たい、からだ」。つまり「体」です。
「元」はここでは「元始」、つまり「始めに~」という意味で訳しました。
「洊」が難しく、「せん、そん、いたる」と読みます。
意味は「(水が)いたる」。水が自然に流れて来る様を表しています。
「應期」は「期に応ず」でしょう。

直訳すると「始め、龍はまだ水中に潜んで天に昇る機会を窺っていた。雷の期に応じて自然に至った」でしょうか?
天武天皇は、壬申の乱で大友皇子との戦いを経て、即位しています。
この時期を表現しているのでは?と想像して…
「天武天皇が皇太子の頃は、まだ世に出る機会ではありませんでしたが、やがて機が熟し雷鳴が鳴り響くように世に出られ即位されました」とちょっとカッコよく訳してみました。

聞夢歌而想纂業。投夜水而知承基。

「纂」は「あつめる」の意味です。
「業」は「やるべきこと」の意味です。
「基」は「もと、よりどころ」の意味です。
「聞夢歌」「投夜水」は「夢で歌を聞く」「夜の水に投げる」以外の意味無いと思うので...難しいですね。
まず「聞夢歌」ですが、【序文⑥の~賢后と聖帝~】で、「覺夢而敬神祇」を「神功皇后は神懸かりで神々の意志を知ることが出来ました」と訳しました。なのでここでいう「聞夢」は「神の意志・ご神託を受けた」と訳してみました。
次に「投夜水」ですが、「何で何かを、夜の水に投げたのか」目的を考えてみました。
この場面で、天武天皇は決断するところです。なので...
「昔の決断のよりどころは何だ?」→「神託の他だと…占いか?」→「そう言えば亀の甲羅を焼いて割れたヒビで吉凶を占うのがあったような...」→「何を投げたかは知らないけど、夜の水に投げて波紋で吉凶を占った、はしっくりくるな...」という事で、ここは「占い」と訳してみました。

ですので「自分が何を成すか啓示があり、やるべきことを占いで告げられた」と訳してみました。
↓↓ここはかなり自信がありません💦↓↓


以上で『古事記』序文⑧~飛鳥清原大宮・天武天皇の御世~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』序文⑨~虎步於東國~をご紹介する予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

お気に入りいただけたら、下のバナーをクリックしてもらえると嬉しいです。
応援よろしくお願いします📣

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村


↓↓読者登録お願いします<(_ _)>

本日のオマケ
いもみのエキゾチックな夏シリーズ