いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』本文上巻㉕~神生み(4)~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』本文上巻㉕~神生み(4)~』のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

【前回のあらすじ】
次に風の神様である、志那都比古(しなつひこ)という名前の神をお生みになりました。
(この志那都比古神の名は、音読みを用い「しなつひこ」と読みます)
次に木の神様である、久久能智(くくのち)という名前の神をお生みになりました。
(この久久能智神の名は、音読みを用い「くくのち」と読みます)
次に山の神様である、大山津見(おほやまつみ)という名前の神をお生みになりました。
(大山津見神の【山】は上声(じょうしょう)です。高く発音して下さい)
次に野の神様である、鹿屋野比賣(かやのひめ)という名前の神をお生みになりました。
鹿屋野比賣神は、またの名前を野椎(のづちの)神と言います。
(註:志那都比古の神より野椎の神まで併せて4柱です)

沢山の神様が誕生中…ここで気になるのが【神様の性別】についてです。
良く登場する名だと「~比古」だと男神、「~比賣(ひめ)」なら女神。
ここまでは分かります。
またもう一つ性別が判明するのは「〇〇神と△△神が結婚した」というエピソードがある場合です。
...しかし、これらのヒントが無い時は性別が分からないのです。
いや、まぁ性別分かった所でどうという事もないのですが。
太安万侶も性別について書かなかったのは、大した意味がなかったのか、稗田阿礼も性別に触れてなくて分からなかったのか...?
いずれにしても『性別にさほど深い意味はない』と思っていたのかなぁ…?と想像しています。


『古事記』本文上巻㉕~神生み(4)~

【原文と読み方】
【原文】
此 大山津見神 野椎神二神
因山野 持別而 生神名 天之狹土神
(訓土云豆知 下效此)
次 國之狹土神
次 天之狹霧神
次 國之狹霧神
次 天之闇戶神
次 國之闇戶神
次 大戶惑子神
(訓惑云麻刀比 下效此)
次 大戶惑女神
(自天之狹土神 至大戶惑女神 并八神也)

【読み方】
此(こ)の大山津見(おおやまつみ)の神、野椎(のづち)の神の二神
山野に因(よ)りて持ち別(わ)けて生みたまう神の名は天之狹土(あめのさづちの)神
(【土】を訓み、【豆知(づち)】と云(い)う 下も此れに效(なら)う)
次に國之狹土(くにのさづちの)神
次に天之狹霧(あめのさぎりの)神
次に國之狹霧(くにのさぎりの)神
次に天之闇戶(あめのくらどの)神
次に國之闇戶(くにのくらどの)神
次に大戶惑子(おおとまとひこの)神
(【惑】を訓み、【麻刀比(まとひ)】と云(い)う 下も此れに效(なら)う)
次に大戶惑女(おおとまとひめの)神
(天之狹土神自(よ)り大戶惑女神に至るまで并(あわ=併)せて八神也)

【訳】
この大山津見(おおやまつみの)神と野椎(のづちの)神の二柱の神が、山と野とでそれぞれに分けてお生みになった神々の名は…
初めに天之狹土(あめのさづちの)神。
(註:天之狹土神の【山】は【豆知(づち)】と読みます。以下もこれに倣い読んで下さい)
次に國之狹土(くにのさづちの)神をお生みになりました。
次に天之狹霧(あめのさぎりの)神をお生みになりました。
次に國之狹霧(くにのさぎりの)神をお生みになりました。
次に天之闇戶(あめのくらどの)神をお生みになりました。
次に國之闇戶(くにのくらどの)神をお生みになりました。
次に大戶惑子(おおとまとひこの)神をお生みになりました。
(註:大戶惑子神の【惑】は【麻刀比(まとひ)】と読みます。以下もこれに倣い読んで下さい)
次に大戶惑女(おおとまとひめの)神をお生みになりました。
(註:天之狹土神から大戶惑女神まで、併せて八柱の神々です)


【解説】
これまで同様の名を連ねただけの文なので難しい部分はありませんが、今回は主に注釈について書きますね。

此 大山津見神 野椎神二神 因山野 持別而 生神名この文は読んでしまうと分かりやすくなると思いますので、まず読んでみたいと思います。
「此(こ)の大山津見(おおやまつみ)の神、野椎(のづち)の神の二神、山野に因(よ)りて持ち別(わ)けて生みたまう神の名は」

「因山野 持別而」は…
因山野➩山と野とで
持別而➩それぞれに分けて
と訳しました。

「生神名」は「生みたまう神の名は」、訳すと「お生みになった神の名は」で良いでしょう。
この文の後は複数の神が誕生していることから「神」➩「神々」としています。


天之狹土神(訓土云豆知 下效此)
太安万侶の注釈(訓土云豆知 下效此)は「天之狹土神」の読み方を説明しているので、まずこれから訳します。
まず読み方ですね。
「【土】を訓み、【豆知(づち)】と云(い)う 下も此れに效(なら)う」で良いと思います。
これは「天之狹土神の【山】は【豆知(づち)】と読みます。以下もこれに倣い読んで下さい」でしょう。
従って「天之狹土神」は「あめのさづちの神」と読みます。


(訓惑云麻刀比 下效此)
この文も上と同じですね。
まず「【惑】を訓み、【麻刀比(まとひ)】と云(い)う 下も此れに效(なら)う」と読んで...
これを「【惑】は【麻刀比(まとひ)】と読みます。以下もこれに倣い読んで下さい」と訳しました。


(自天之狹土神 至大戶惑女神 并八神也)
この文は「自〇〇至△△」がポイントです。
これは「~自(よ)り~まで至る」となり、簡単に言うと「〇〇から△△まで」という意味です。

ですから注釈は「天之狹土神から大戶惑女神まで、併せて八柱の神々です」と訳しました。


【神生みで誕生した神々④】

天之狹土(あめのさづちの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
土の神。
性別は不明。

國之狹土(くにのさづちの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
土の神。
性別は不明。

天之狹霧(あめのさぎりの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
霧の神。
性別は不明。
昔遊んだゲーム『ペルソナ4』の黒幕でした。確か。

國之狹霧(くにのさぎりの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
霧の神。
性別は不明。

天之闇戶(あめのくらどの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
谷・暗い場所の神。
性別は不明。

國之闇戶(くにのくらどの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
谷・暗い場所の神。
性別は不明。

大戶惑子(おおとまとひこの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
道に迷うことを意味する神。どーゆうこっちゃ?
性別は「ひこ」が付くことから男神と思われるが、【惑】が「まとひ」と読むため、それならば「おおとまとひこの神」でなければ辻褄が合わないのでは?という気もします。

大戶惑女(おおとまとひめの)神
➩大山津見神と野椎神が生んだ神。
道に迷うことを意味する神。迷子の神様?
性別は「ひめ」が付くことから女神と思われるが、理由は上と同じで、それならば「おおとまとひめの神」じゃないの?とは訳していて感じました。

【まとめ】

今回は、同じ神名だけど「天之」「国之」で対を成す神様ばかりです。
この「天之」「国之」の違いの意味は、調べたのですが諸説あり私にはいずれもシックリきませんでした。

ちなみに私は当初、天津神(天界に住む神)と国津神(地上に住む神)の事だと思っていました。

また登場の順番ですが、①「天之狹土・国之狹土」の【土】、②「天之狹霧・国之狹霧」の【霧】、③「天之闇戶・国之闇戶」の【闇】、④「大戶惑子・大戶惑女」の【惑】で、「からが出て辺りがになって戸った」...という繋がりの解釈もあります。
話をまとめると、詳細は不明ということです。

以上で『古事記』本文上巻㉕~神生み(4)~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』本文上巻㉖~神生み(5)~をご紹介する予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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本日のオマケ
【前回の続き】
先日、仕事で遅くなって疲れ果てて帰宅した後のことです。
晩御飯買いそびれて、冷蔵庫にも何も無かったので「これでいいかな...」と手に取ったのはカップ焼きそば。
①お湯を沸かして~
②カップ焼きそばの蓋を開けて~
③「かやく」と「ソース」の袋を取り出して~
④「かやく」を麺の上にかけて~
⑤沸かしたお湯を注いで~
⑥3分計って~
⑦ソースを入れて~
⑧良くかき混ぜて~
⑨「いただきまーす♪」
⑩...どこかおかしいですよね!?

何が【おかしい】か?
正解は⑥と⑦の間の行程が抜けているんです!
正解は「お湯を捨てるの忘れて、インスタントラーメンみたいにソース入れちまった」でした。
やっちまった~…

次は美味しい焼きそば食べます!