いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』本文上巻⑯~国生み(3)~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』本文上巻⑯~国生み(3)~』のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。


【前回のあらすじ】
伊豫(伊予)国は愛比賣(えひめ)と言います。
(註:【愛比賣】の3字は音読みで読んで下さい)
讚岐國は飯依比古(いひよりひこ)と言います。
粟國(あわのくに=阿波国)は大宜都比賣(おおぎつひめ)と言います。
(註:宜都比賣の4文字は音読みで読んで下さい)。
土左國(とさのくに=土佐国)は建依別(たけよりわけ)と言います。

オノゴロ島に降り立ったイザナギ・イザナミが国生みで最初に誕生したのは淡路島でした。
その次に生まれたのは四国。
4つの国にはそれぞれに旧国名と、その国の神様の名前が付いています。
この土地に神の名が付くのは、日本人特有の「〇〇には魂・神様が宿っている」という考え方に由来したものと私は考えています。
地名には粟の生産地であったから粟国となったような由来が分かりやすい例もあれば、良く分からないものもあります。
また、神様の名には男女の名前が付いています。
何故この国が男の神様なのか、あの国は何で女神なのか…それも興味がありますね。
さてさて、本日はどこの島が誕生するのでしょうか?


『古事記』本文上巻⑯~国生み(3)~

【原文と読み方】
【原文】
次生 隱伎之三子嶋
亦名 天之忍許呂別(許呂二字以音)
次生 筑紫嶋
此嶋亦 身一而 有面四 每面有名


【読み方】
次に隱岐三子(おきのみつごの)島を生みたまひき
亦(また)の名を天忍許呂別(あめのおしころわけ)
次に筑紫(つくしの)島を生みたまいき
此(こ)の島も亦(また)身一つにして、面四つ有(あ)り面毎(ごと)に名有(あ)り

【訳】
次に隱伎之三子嶋(おきのみつごのしま)が誕生しました。またの名前を天之忍許呂別(あめのおしころわけ)とも言います。(註:【許呂】の二字は音読みで読んで下さい)。
次に筑紫(つくしの)島がお生まれになりました。この一つの島にも、国が4つあります。そしてその国々には、それぞれ名前が付いています。


【解説】

今回も地図を載せてみました。
【隠岐の島】です。

次生 隱伎之三子嶋 亦名 天之忍許呂別(許呂二字以音)
読み方は「次に隱伎之三子嶋(おきのみつごのしま)を生みたまいき。亦(また)の名を天之忍許呂別(あめのおしころわけ)(【許呂】の二字は音を以いる)」でしょうか。
訳は簡単ですね。
「次に隱伎之三子嶋(おきのみつごのしま)が誕生しました。またの名前を天之忍許呂別(あめのおしころわけ)とも言います。(註:【許呂】の二字は音読みで読んで下さい)」で良いと思います。

3番目に誕生したのは【隠岐の島(島根県)】でした。
「隱伎之三子嶋」の「三子嶋」は上に貼ったグーグルマップを見ると一番大きな島後島の南西にある「知夫里島・西ノ島・中ノ島」を指しているのでしょうか。
私は「隱伎之三子嶋」とは「島後島と、知夫里島・西ノ島・中ノ島の3島」という意味だと思います。

名神大社について

名神大社(みょうじんたいしゃ)と呼ばれる神社があります。

神社にも格式(社格と言います)というものがあって、古代から社格制度が存在していました。
この社格が記された『延喜式神名帳』というものがあります。
簡単に言うと【古代日本の全国神社リスト】です。

927年に作成されたという『延喜式神名帳』には日本全国の神社が2861社載っていて、記載のある神社を【式内社(しきないしゃ)】と呼びます。
式内社は「1000年以上前から存在している神社」ですから大変格式の有る神社とも言えると思いますが、更にその式内社の中で強い力を持つ神を祀る神社には「名神大(みょうじんだい)」という格が与えられました。

この「名神大」の格が与えられた神社は、2861社中226社だけ。
隠岐の島にはこのうち伊勢命神社、水若酢神社、宇受賀命神社、由良比女神社の4社に与えられています。
古代日本において、隠岐の島がいかに重要視されていたかがわかりますね!

まとめると…
①927年に全国の神社(官社)の一覧表である「延喜式神名帳」がまとめられた。
②「延喜式神名帳」に記載のある神社は【延喜に記載された神】の意味で【式内社(しきないしゃ)】と言う。
※存在したが延喜式神名帳に記載がない神社は式外社(しきげしゃ)といいます。
③【式内社】は全国で2861社ある。
④【式内社】は官幣社・国幣社、大社・小社に分けられる。
⑤【式内社】2861社のうち、強い力を持つ神(=名神祭の対象となる神々)を祀る神社には「名神大(みょうじんだい)」という格がある。
その全てが大社(官幣大社か国幣大社)に列しているので、名神大社と呼ばれる。
...です。


次生 筑紫嶋 此嶋亦 身一而 有面四 每面有名
この文も読んじゃえば分かりやすいと思います。
内容はほぼ四国の時と同じですね。

え~と…
「次に筑紫(つくしの)島を生みたまいき。此(こ)の島も亦(また)身一つにして、面四つ有(あ)り面毎(ごと)に名有(あ)り」でしょうか。
訳すと…
「次に筑紫(つくしの)島がお生まれになりました。この一つの島にも、国が4つあります。そしてその国々には、それぞれ名前が付いています。」で良いと思います。

今回は名神大社について調べていたら時間が足りなくなってしまいましたが、次回は筑紫(つくしの)島についてお話したいと思います。

以上で『古事記』本文上巻⑯~国生み(3)~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』本文上巻⑰~国生み(4)~をご紹介する予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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本日のオマケ
もうすぐ誕生日なので、アキちゃんとホテルビュッフェに行って来ました!!
美味しかった~~♪