いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』序文⑭~天武天皇の統治(3)~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』序文⑭~天武天皇の統治(3)~』のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。


【前回のあらすじ】
(国内の統治するにあたっては)陰陽五行説の思想を用いる(採用して)ことで、万物の成り立ちや循環の順番を整理しました。
この(陰陽五行説の)優れた道理を整備して、この教えで世の人々を導き、また奨励することで、国家を大きくしていきました。

今回も天武天皇の統治が語られます。
ちなみに…『古事記』の編纂は太安万侶が712年に元明天皇に献上したことで成立します。
そして、ここで語られているのは672年の壬申の乱以降の事ですから、わずか40年以内の事を執拗なほどに語っているのです。
それだけ、天武天皇の業績が偉大だったのか、それとも国内の情勢が不安定で統治の正当性をこれでもかとアピールしたかったからなのか…大昔のお話なので推測の域を出ませんが、こういう所を想像するのは楽しいですよね!

『古事記』序文⑭~天武天皇の統治(3)~

【原文と読み方】
【原文】
重加。智海浩瀚。潭探上古。心鏡煒煌。明覩先代。

【読み方】
重(かさ)ね加えて、智の海は浩瀚(こうかん)として、潭(ふか)く上古(じょうこ)を探り、心の鏡は煒煌(いこう)として、明らかに先の代を覩たまいき。

【訳】
そればかりではなくて、知識は豊富で海の様に広く、多くの書物から古代の事を深く調べ、その心には昔の賢人の業績を鏡の様に映し出してみることが出来ました。


【解説】

重加。智海浩瀚。潭探上古。
「重加」は「重ねて加える」。
つまり「そればかりではなくて」です。
「智海」は「ちかい」と読みます。
「海のように、深く広く大きい知恵」という意味です。
「浩瀚」は「こうかん」と読みます。
「広大な様子、書物など量の多い様子」の意味です。
「潭」は「ふか(い)」と読みます。
「水を深くたたえた所」と言う意味です。
「上古」は「じょうこ」と読みます。
「おおむかし」の意味です。
良く出てくる言葉ですから覚えておくと便利ですよ?

「そればかりではなくて、知識は豊富で海の様に広く、多くの書物から古代の事を深く調べ」と訳しました。

心鏡煒煌。明覩先代。
「心鏡」は「(曇りない)心、全てを明らかに映しだす心」の意味です。
「煒煌」は「いこう」と読みます。難しい字ですね…。
「 明らかに輝くさま」の意味です。

「その心には昔の賢人の業績を鏡の様に映し出してみることが出来ました」と訳しました。

以上で『古事記』序文⑭~天武天皇の統治(3)~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』序文⑮~帝紀と本辞の誤り~をご紹介する予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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