いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』序文➁~イザナギの禊~~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は『古事記』序文②~イザナギの禊~についてです。

こんばんは、いもみの相棒のアキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

前回のあらすじ

序文の前半部分は、『古事記』本文に書かれている事を要約して話しています。

前回のあらすじ
かつて宇宙の始めは混沌が漂っていましたが、やがて混沌は一つにまとまりました。
しかしこの時世界の形は十分ではなく、天と地もまだ分かれていませんでした。
そのためこの時、全てのものに名前は無く、動きもありません。
そして、世界の形を知るものはまだ誰もいませんでした。

しかしながら、それまで名も動きも形も無かった世界は初めて2つに分かれ、ひとつは「天」となり、ひとつは「地」となりました。
そして「天」にアメノミナカヌシの神が生まれ、続いてタカミムスビの神、カムムスビの神が生まれ、万物を造る最初の神となりました。
神は最初は姿形の無い「とある存在」でしたが、やがて生まれた神々には姿と性別がありました。
そうして生まれたイザナギの神とイザナミの神が、万物を生み出す親となりました。


『古事記』序文➁

イザナギの禊について

原文と読み方
【原文】所以 出入幽顯日月彰於洗目。浮沈海水。神祇呈於滌身


【読み方】所以(ゆえん)、幽(ゆう)と顕(けん)に出で入りて、目を洗ふに日と月が彰(あらは)れたまひ、海水(うしほ)に浮き沈みて、身を滌(あら)ふに神祇呈(あらは)る。

そんな訳で、
イザナギが死者の国である黄泉国から現世に帰ってきました。
そして死の世界の穢れを落とすために、水に浸かって禊(みそぎ)をすることにしました。
イザナギが目を洗うと、左目から天照大御神(以降「アマテラス」と表記します)が、右目から月読命(以降「ツクヨミ」と表記します)が現れました。
さらにイザナギが海水で浮き沈みして身体を洗うと、沢山の神様が現れました。

解説
所以=「理由、わけ」という意味。
「そんな訳で」と訳してみたのですが…。
端折られ過ぎていて『古事記』本文を読んだ事が無い人には「そんな訳」の「そんな」が何のことやら分かりません。

本文では①【結婚】⇒②【神産みでイザナミ死ぬ】⇒③【イザナギが黄泉国にイザナミを迎えに行く】⇒④【イザナギが約束を破ったので、追い回される】⇒⑤【イザナミと離別、現世に逃げ帰る】⇒⑥【死者の国で穢れたので、イザナギは体を洗いたい】です。
この①~④の部分が「そんな訳で」の「そんな」というイメージで訳してみました。
強いて書くなら『イザナギの神とイザナミの神は結婚し、万物を生み出す親となりましたが、神産みの時にイザナミはやけどが元で亡くなってしまいます。そこでイザナギは黄泉国にイザナミを迎えに行くのですが、「覗くな」と言う約束を破ってしまい、追い回された挙句、二人は離別するのです…。』が「そんな訳」でしょうか?

出入幽顯=「幽顕」は「この世とあの世」の意味です。
直訳「あの世(黄泉の国)と現世を出入りする」=「黄泉国から現世に帰ってきました」と訳しました。

日月彰於洗目「日月」は「太陽と月=アマテラスとツクヨミ」の意味です。
「彰(あらわ)」は「現れる」という意味です。
「於洗目」は直訳「目を洗うにおいて」で良いと思うのですが、全文との繋がりで「黄泉の国から帰ってきた。目を洗ったらアマテラスとツクヨミ現れた」では、初見の人には「何のこっちゃ?」なので、訳では『死の世界の穢れを落とすために、水に浸かって禊(みそぎ)をすることにしました。イザナギが目を洗うと…』と言うふうに何故目を洗うことになったのか?の文を入れて訳してみました。

神祇呈於滌身「神祇」は「神=天津伸、あまつかみ(天の神)」「祇=国津神、くにつかみ(地上の神)」の意味です。
実はイザナギが禊をした時、20以上の神様が産まれています。
なので「神祇」=「天と地の神々」と訳すより「沢山の神様」の方がしっくり来たのでこの様に訳しました。
「呈」は「状態を表す」の意味です。
「滌」は「洗う、すすぐ」の意味です。
ですから「呈於滌身」を直訳すると「体を洗った状態で~」となりますが何かおかしいので「身体を洗うと~」と訳しました。

以上で『古事記』序文➁~イザナギの禊~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』序文③~因本教而~をご紹介する予定です。


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本日のオマケ
先日、実家に帰って植木に水やりをしていたら、揚羽蝶が花の蜜を吸っていました( ^ω^ )

ナイスショット📸が撮れてご満悦の私でした✨

『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~についてです。

こんばんは、いもみの相棒のアキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

『古事記』序文に書かれていること

『古事記』序文。
序文ですが、とても長い文になっています。
何が書かれているか、簡単に言いますと…

序文は『古事記』が成立する経緯をまとめたものです。


『古事記』序文の構成について

構成は、以下の3段に分けられます。

第1段【古事記の思想・本文の要約】

・本文の要約

最古の時代の出来事は、先人からの教えと伝えによって知ることが出来る因本教而

歴代天皇がこの先人の教えと伝えを正しく受け継ぐことで道徳を正し、現代を指導出来る古以照今

始めに本文の要約が述べられ、【古事記の思想の前提】と、国が乱れる時に歴代天皇が道徳を正し導いてきたという【統治の正統性】が書かれています。

第2段【古事記の企画】

・天武天皇の即位。業績と道徳の賛辞。

・帝紀と本辞に誤りがあるので、正しい帝紀と本辞を稗田阿礼に詠み習わせる。

・しかし天武天皇崩御など、時勢により完成しなかった。

天武天皇即位後の業績と道徳が多く語られます。
諸家に伝わっている帝紀と本辞に誤りがあるので、誤りをなおして正しい歴史を後世に伝えることが国家経営の基本であるとして『古事記』の編纂が始まりました。
天武天皇は記憶力に秀でた稗田阿礼に、正しく選定しなおした帝紀と本辞を詠み習わせますが、天武天皇崩御により編纂は一時中断してしまったことが書かれています。

第3段【古事記の成立】

・元明天皇の徳を称える。

・筆者の安万侶が「元明天皇の命によって、稗田阿礼が詠み習った本辞を記して献上することになった」と述べる。

・但し、筆者の安万侶は「古代の事を文章にすることが困難である」として幾つかルールを書き記している。

・「天地の始まりから推古天皇の御代まで上中下巻に分けて書いた」とし、和銅5年正月28日に献上したと述べて終わる。

一時中断してしまった『古事記』の編纂が、元明天皇により再開され筆者の安万侶によって献上されたことで序文は終わります。


『古事記』序文①

この世の始まりについて

原文と読み方
【原文】臣安萬侶言。夫混元既凝氣象未效。無名無爲。誰知其形。

【読み方】臣(やつかれ)安萬侶言、夫(それ)混元(まじりしはじめ)は既に凝れど、気象(かたち)未だ効(あらは)さず。

わたくし安万侶が申しあげます。
かつて宇宙の始めは混沌が漂っていましたが、やがて混沌は一つにまとまりました。
しかしこの時世界の形は十分ではなく、天と地もまだ分かれていませんでした。
そのためこの時、全てのものに名前は無く、動きもありません。
そして、世界の形を知るものはまだ誰もいませんでした。

解説
臣安萬侶=家臣としての自分を指しています。なので「わたくし安万侶が~」と訳しました。
安萬侶=太 安万侶(おおのやすまろ、生年不明~723年8月11日没)。『古事記』の編纂を命じられ、後に元明天皇に献上しています。
夫混元既凝「夫」は助詞なので「さて...」的な訳になると思います。
「混元」は「宇宙の始まり・混沌とした様」として訳しました。
「既凝」は混沌とした様が一つにまとまっていく状態を表していると考えます。
氣象未效「氣象」は天気の気象という意味よりは、「兆し・形・自然の様子」を指す言葉です。
直訳すると「自然の形が未だ効(あらは)さず」なので「世界の形は十分ではなく~」との訳になりました。



造化三神について

原文と読み方
【原文】然乾坤初分參神作造化之首
陰陽斯開二靈爲群品之祖

【読み方】然(しかれども)、乾坤(あめつち)に初めて分かれ、参神(みかみ)は造化(あめつち)を首(はじめ)に作り、陰陽(めをに)斯開き、二霊は群品(もろもろ)の祖(おや)と為る。

しかしながら、それまで名も動きも形も無かった世界は初めて2つに分かれ、ひとつは「天」となり、ひとつは「地」となりました。
そして「天」にアメノミナカヌシの神が生まれ、続いてタカミムスビの神、カムムスビの神が生まれ、万物を造る最初の神となりました。
神は最初は姿形の無い「とある存在」でしたが、やがて生まれた神々には姿と性別がありました。
そうして生まれたイザナギの神とイザナミの神が、万物を生み出す親となりました。

解説
乾坤初分「乾坤」は「乾=天」「坤=地」の意味です。
「乾坤」が「初分」なので「(それまで混沌とした一つだった世界が)初めて分かれ、天と地になった…」と訳しました。
參神作造化之首「參神」は一番最初に生まれたアメノミナカヌシの神、続いて生まれたタカミムスビの神、カムムスビの神を指します。
なお、この時点で世界は天と地があるわけですが、「神様は天に生まれた存在である」逆に言うと「地に神様はいない」ので訳では「「天」にアメノミナカヌシの神が生まれ…」と強調しています。
「造化」は「万物を創造する」という意味。
「首」は「はじめ」と読む為、作造化之首を「万物を造る最初の神となりました」と訳しています。
陰陽斯開「陰陽」は性別を表しています。
天に次々と神様が生まれますが、最初「これらの神々に姿形(性別も)は無かった」と本文にあり、「姿形性別があったのは神世七代のトヨクモノ以降の神様から」。
その為「神は最初は姿形の無い「とある存在」でしたが、やがて…」と訳しています。
二靈爲群品之祖「二霊」は「イザナギの神とイザナミの神」の事を指します。
「群品之祖」は「もろもろのおや」と読みます。なので「=諸々の親=万物を生み出す親」と訳しました。


以上で『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』序文②~イザナギの禊~をご紹介する予定です。


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本日のオマケ

今週のお題「SFといえば」について

こんばんは、いもみ🍠です。

今週のお題「SFといえば」についてです。

いくつかあるので、映画とアニメ、その他で分野別で紹介したいと思います!

映画📽️

【エイリアン】
ジャンルは【SFホラー映画】っていうんですかね…?

父の趣味に付き合わされて、観た記憶があります…。

今だったらR指定がかかるんじゃない?っていうくらい、幼かった私にトラウマを植え付けた作品でした。

この頃の私は、「こ、こんな怖ろしい奴(エイリアン)が本当にこの世に存在するなら、地球はどうなっちゃうの...」と、地球の存亡を危惧しちゃうくらいオーバーな想像をしたもんです…(・∀・)ハハハ

アニメ📺

【斉木楠雄のΨ難】
ジャンルは【SFギャグ漫画】ですかね。

最近YouTubeで観てて、ハマりそうな予感がしたので挙げさせていただきました。

簡単に説明すると、
「生まれつき超能力者の高校生・斉木楠雄はテレパシーや透視、瞬間移動、マインドコントロール、記憶消去などの能力を持っているスーパー高校生。
本人はそんな超能力を災いの元凶だと思っていることから、ひっそりと暮らしたいという切実な思いがあった…が、そんな彼を嘲笑うかのように、次々に災難が降ってくるのであった!」

…という設定です。

クスっと笑える所があって面白いです。

ちょっといいなって思ったのが、ハムスターとか猫とお話しているシーンがあって、私にもその能力がほしいなって思いました。

その他💿

SFと聞いてふと思い出したのが、【スーパーファミコン】です。

正しくは【ニンテンドークラシックミニの スーパーファミコン】ですが…。

私は世代的にはプレイステーション2なんですが、知り合いが【スーパーファミコン】持っていて、何か(ソフト名は覚えていない...)をやった気がしていて、存在は知ってるんですよね~。

ニンテンドークラシックミニのスーパーファミコン】は2017年10月に販売されていて、8000円くらいだったのでゲーマーな私も購入を検討したこともありました。

この記事を書いていて「そう言えばまだ買えるのかな~?」と思って、ちょっと楽天を観てみたのですが…

おぉ...売ってた!
でも、ちょっと高くなってる...。

ちなみにやったことあるゲームあるのかな...?と↓↓HP↓↓を見てみたのですが…
www.nintendo.co.jp

聖剣伝説って面白いって聞いたことがあって…

そんな訳で、私が「SFといえば」...

ってところでしょうか??


以上で、今週のお題『SFといえば』のご紹介はおしまいです。


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本日のオマケ
家の近くで花火🎆が上がっていました!!
思わずパシャり📷

夏の風物詩✨サイコーですね😆🎵

『古事記』序文…の前に。

こんばんは、いもみ🍠です。
今夜からいよいよ『古事記』を訳していこうと思います。
...と思ったのですが…。

こんばんは、いもみの相棒のアキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
今夜は『古事記』を訳していくにあたって出てきた問題点に「こういう風に伝えて行きたい」という説明をしています。

『古事記』を訳すにあたって

本日は、『古事記』【序文】のご紹介をしようと思うのですが…。


と言っても、始まりの「臣安萬侶言(わたくし安万侶が申しあげます)」から、署名の「和銅五年正月廿八日。正五位上勳五等 太朝臣安萬侶謹上(712年正月28日 正五位の上勳五等 太の朝臣安万侶)」まで、序文なのに既に長文です💦


また原文をそのまま直訳すると、意味がわからない箇所が多く出てきてしまいます


例えば、【原文】で...

参神作造化之首。

これを直訳すると…

3柱の神が、全てを作り出す最初の神となり...


となります。

しかし、これでは①参神=3柱の神って「どの神様のこと?」
②さらに「3柱の【柱】って?」となる場合もあります。


ちなみに、ここで言う「参神=3柱の神」とは、造化の神である「天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)・高御産巣日神(たかみむすひのかみ)・神皇産霊神(かみむすひのかみ)」を指すのですが、上の例の様に直訳では分かりません。

オマケに神様の名前が長いし、平仮名だし読みづらい...。

また「柱」は神様を数える単位。
「3柱」は「3人の神様」という意味になりますが、これも読み慣れていない人には分かりづらい...。

つまり、
①文が長いので、小分けにする必要がある
②原文をそのまま直訳すると、意味がわからない
③神様の名前が長くて、平仮名で読みづらい
④分からない言葉が多いので、説明が必要だと思う

…と訳していくにあたって、問題点が多く出てきました。


そこで、こんな感じにしてみようと思います。
上記の文をそのまま使いますと…

原文
参神作造化之首。

3柱の神が、全てを作り出す最初の神となり...

解説
ここで言う参神=3柱の神とは、造化の神である天御中主神(アメノミナカヌシ)・高御産巣日神(タカミムスビ)・神皇産霊神(カムムスビ)の三体を指します


また「柱」は神様を数える単位。「3柱」は「3人」という意味になります。

…という感じにしてみました。
途中、変更するかもしれませんが、とりあえずこの形で進めて行こうと思っています。

このように、【原文】【訳】【解説】とで分けてみました。
直訳で分かりずらいものは、【訳】か【解説】で意訳するか、注釈をつけることで分かりやすくしたいと思います。

『古事記』本文もとても長い為、タイトルを付けて分けてみようと思います。
神様の名前も【~の神】【~の命(みこと)】は原則、全て省くことで短くします。
また平仮名は読みずらかったので、カタカナに統一しました。


以上で『古事記』序文…の前にのご紹介はおしまいです。

明日より本文をスタートします💦

明日の予告『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~です<(_ _)>


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本日のオマケ

『古事記』について

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は『古事記』のお話ですよ~。
いきなり本文に入っても理解しづらいので、本日は世界観などをご紹介します。

こんばんは、いもみの相棒のアキです。
主に解説を担当しています。
ちなみにノーギャラです。
今夜は『古事記』の概要について説明しています。

『古事記』について

『古事記』とは何?という事については、その序文にほぼ書かれています。

序文の原文「於是天皇詔之。」(訳:ここにおいて天武天皇の仰せられた)から始まる部分に、成立までの経緯が要約されています。

天武天皇(※一部省略・意訳しています)
『私の聞くところによれば、各地で伝わっている帝紀と本辞とに多くの偽りがあるということだ。
今の時代にその間違いを正さなかったら、数年もたたないうちに、その真実が失われてしまうだろう。
これは国家組織の要素であり、天皇の指導の基本である。
そこで各地の帝紀と本辞を調べて、正しい歴史を取りまとめ記して、この国の正しい歴史を後世に伝えたいと思う』

つまり各地に伝わっている歴史書(帝紀と本辞)にそれぞれ食い違いがあるため、このままではこの国の歴史や成り立ちがおかしくなるので、諸家(各地方の国や家)に伝わっている歴史書を整理して、この国の正しい歴史・系譜・物語を整理して後世に伝えよう...という国家プロジェクトだったのです。

そこで天武天皇は、稗田阿礼(ひえだのあれ)という記憶力に優れた者に帝紀と本辞を正しく選定しなおして、覚えさせたと言います。
これが681年ごろと考えられています。
しかし、この編纂事業は天武天皇崩御によって一時中断…。

再開されたのは30年後の711年9月18日。
43代・元明天皇太 安万侶(おおの やすまろ)に稗田阿礼が覚えた帝紀と本辞を書きとらせ、この歴史書事業は再び動き出すのです。

序文の最後には「和銅五年正月廿八日。(中略)太朝臣安萬侶謹上。」(訳:和銅5年(712年)1月28日太安万侶が謹んで献上いたします)で結ばれ、『古事記』が始まります。

稗田阿礼(ひえだのあれ)

生没年不詳で、実在性も定かでない人物です。
「古事記の編纂者の一人」ということ以外はほとんどわかっていません。 

古事記の序文で「一人の舎人がいた。姓は稗田、名は阿礼。年は28歳。...」として登場します。
「聡明で、目にしたものは即座に言葉にすることができ、耳にしたものは心に留めて忘れることはなかった」と記憶力に優れていたとされます。
「舎人」とは「天皇の側仕え」という感じですね。
天武天皇にその記憶力を見込まれ、天皇が正しく選定した帝紀と旧辞を覚えるよう命じられた人物です。
いくら記憶力に優れたとは言え、「語り伝えを覚えさせた」って凄いですね…。

太 安万侶(おおの やすまろ)

711年9月18日、元明天皇から稗田阿礼の誦習する『帝紀』『旧辞』を筆録して史書を編纂するよう命じられ、712年(和銅5)年1月28日に『古事記』として元明天皇に献上しました。

太 安万侶は8年後の『日本書紀』の編纂にも加わったとされます。
驚いたことに彼のお墓があります。
墓誌には太 安万侶が養老7年7月6日に亡くなったこと、位階が従四位下だったことなどの記載があるそうです。

『古事記』は紀伝体の書

紀伝体とは歴史書の【書式】の一つです。

「紀伝」とは...
①本紀(ほんぎ)
→皇帝・王など支配者に関する出来事を年ごとに記述したもの
②列伝(れつでん)
→家臣や官僚など個々の人物の一生を記述したもの
…の「本」と「列」に由来しています。

この様に「紀伝体」は、国の支配者とその家臣の人物の出来事をまとめている為、国の有り様やその人物像などが理解しやすい記述形式と言えます。
『古事記』は国の成り立ちを正しく伝えるべく、【歴代天皇の系譜である帝紀】と【神々の物語である旧辞(本辞)】をまとめた書なので、紀伝体の書となります。
また時系列の様に【年代順に起こった出来事を並べていく記述形式を編年体】と言って、こっちの方が流れが理解しやすいのですが『古事記』には年代の記述が基本出てきません。

帝紀

『帝皇日継』(ていおうのひつぎ)の略です。
古事記以前にあったと考えられている歴史書です。
主に「歴代天皇の系譜と歴史」が書かれていたと思われます。

本辞

『先代旧辞』(せんだいのくじ)の略です。『旧辞』とも。
古事記以前にあったと考えられている歴史書です。
いわゆる「神々の物語」が書かれていたと思われます。

成立の背景と目的

もともと『古事記』は、【日本が神々によって創られた国であり、その統治を天皇一族に委ねた】というお話であり、【神話・伝承を用いて天皇が神々の子孫と示す事で、天皇の正当性と権威を高めること】を目的とした、当時の大和朝廷による国家的プロジェクトであったようです。

歴史書『古事記』が必要になった

何故、このタイミングで『古事記』を作ろうと思ったのかな?

壬申の乱(672年7月24日~8月21日)が背景にあったと思うわ。
『古事記』の成立は712年なんだけど、発案は神武天皇の時代(681年頃のようです)なの。

「壬申の乱」って、神武天皇(大海人皇子)が大友皇子と後継者争いをした戦いだよね?

そうそう。
壬申の乱について詳しい説明は省くけど、これは【古代日本での最大の内乱】であると同時に、【大海人皇子(天武天皇)が兵を挙げたいわゆる反乱】なのよ。だから、勝利したとはいえ【後継者としての正当性の証明と権威回復が急務だった】とされるわけ。

つまり、国内政治の混乱を治める目的があった、と。

おそらくね。
壬申の乱の前には白村江の戦での敗戦もあって、当時の国内は相当混乱していたと思うから、【国としての歴史書】が必要になったんじゃないかな?

『古事記』成立までの年表

・663年10月  白村江の敗戦
・672年1月   天智天皇が崩御
・672年7月24日~8月21日 
 壬申の乱(大海人皇子勝利→天武天皇に)
・681年ごろ?  天武天皇が『古事記』の編纂を始める
・711年9月18日 言明天皇が太安万侶に編纂を命じる
・712年1月28日 太安万侶が元明天皇に献上

日本最古の歴史書

一般に日本最古の歴史書であるとされています。
成立は、編纂者の太安万侶が元明天皇に献上した和銅5年正月28日(712年3月9日)

『古事記』より古い書物

『古事記』より古い書物って無いの?

現存していない以上断言できないけど、「あった」と考える方が妥当だと思うわ。
『古事記』だって序文に「帝紀」「本辞」「帝皇日継(すめらみことのひつぎ)」などから引用した様な事が書いてあるしね。
地方にも目を向ければ『古事記』より古い書物はあったはずよ。

そう言えば昔、書店から古い本が見つかったって聞いた気がするわ。

「秀真伝(ホツマツタエ)」のことかしら?
真偽は分からないけれど、漢字以前の古代日本文字「神代文字」で書かれているなんてロマンを感じちゃうよね。
古史古伝と言われるものは、【神武天皇以前が記載される・神代文字が使用される・出雲や東北など地方の事が書かれている】なんて共通点があると思うわ。

何で『古事記』以外は無くなっちゃったのかな?

上の【成立の背景と目的】でも言ったけど、皇位継承の正当性の証明が必要だったわけだから、正当性の証明に邪魔なものは必要ないわよね...。

つまり、焚書坑儒的な…?

そういう側面もあるかも、ってことよ。
歴史編纂の目的で、大和朝廷が地方に伝わる歴史書を集めさせた、ということはあったかもしれないわ。
『古事記』は「この国の正しい歴史を後世に伝える」ために「諸国に伝わる歴史書の食い違いを整理して、取りまとめた」ものだから...日本の正史として歴史・真実と食い違ったものは排除した…という事だと思うわ。

そうなのかな...?

大和朝廷に都合のいい話ばかり集めた訳ではないと思うわ。
例えば『古事記』には「ヤマタノオロチ」とか「因幡の白兎」の【出雲王朝の物語が多く登場している】しね。
言い換えれば、【出雲王朝の物語の多くは歴史書として食い違いは無いと判断されたから『古事記』に載っている】ともいえるでしょ?

「秀真伝(ホツマツタエ)」のような古史古伝が、まだどこかにあるかもしれないね。

内容と構成について

古事記は上・中・下の3巻からなっています。
読み方は「上巻」だと「じょうかん」ではなくて「かみつまき」と読みます。

【上巻(かみつまき)】

天地開闢(「てんちかいびゃく」と読みます。「天地の始まり」の意味です)から日子波限建鵜草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあへずのみこと)以前を記しています。

天地開闢→日本列島の形成→三貴子の誕生→オオクニヌシの国造り・国譲り→天孫降臨→カムヤマトイワレヒコ(神武天皇です)の誕生までが書かれています。
ちなみに日子波限建鵜草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあへずのみこと)は神武天皇のお父さんです。
ほぼ神話です。

【中巻(なかつまき)】

初代・神武天皇から15代・応神天皇までが書かれています。
とは言え、2代・綏靖天皇~9代・開化天皇までは系譜などの記述のみです欠史八代と呼ばれます)
神武東征→オウス(ヤマトタケル)の征西・東征→神功皇后の新羅遠征などが書かれています。

神々の時代から人の時代になっていきます。
ちなみに初代・神武天皇=神倭伊波禮毘古命(かむやまといはれびこのみこと)
15代・応神天皇=品蛇和氣命(ほむだわけのみこと)
…と漢字が多くて頭が痛くなります。

【下巻(しもつまき)】

16代・仁徳天皇から33代・推古天皇までが書かれています。
中巻同様、またしても24代・仁賢天皇~33代・推古天皇までは系譜などの記述のみ…。
これは、「(当時)時代が近く誰でも知っているからイチイチ細かく説明しなくてもいいだろう…」という事の様です。

いやいや…そこは書こうよ…。

太安万侶が元明天皇に献上する締め切りが間に合わなかったのかも…。
なんせ4か月しかなかったからね…。


『古事記』の注釈書

江戸時代の医者であり学者である本居宣長が『古事記』の注釈書である『古事記伝』(44巻あるそうです)をまとめていますが…。

『古事記伝』(44巻)まとめるの32年かかったそうですよ…。

マジ…?私達もそれくらいかかるんじゃ…?

…。

「命・尊(みこと)」って何?違いは??

神様の名前の最後に「命(~のみこと)」ってつくでしょ?あれってどういう意味なの??

簡単に言うと、「尊敬の意を表わす敬称」よ。
一般的に神様や身分の高い人に使用するの。
高貴な人が発する「御言 (みこと)」 の意味から来ている、とか言われているわ。

神社の御祭神が、同じ神様なのに「命」だったり「尊」なのは何で?

まず、前提から説明すると、古事記で登場する神様は全て「命」に統一されていて「尊」は一切使われていないの。
「尊」が使われているのは『日本書記』なのよ。

ふ~ん。

『日本書記』には「至りて導きを【尊】といい、自余そのほかを【命】という。並みな、美挙等みことと訓よむ」とあるの。
これを簡単に訳すると、
【尊】→天津神や皇室祖先の神々に用いられる
【命】→国津神といったその他の神々に用いられる

となるかしら。

ちょっと【尊】の方が偉いって感じなのかな。

確かに【尊】の方が、より上位の敬称というイメージよね。
でも厳密には「命」「尊」の使い分けはない、と思っていいんじゃないかな。

【尊】が使われている神様を教えて?

えっとね…
国常立尊(クニノトコタチノミコト)
伊弉諾尊(イザナギノミコト)
伊弉冉尊(イザナミノミコト)
素戔嗚尊(スサノオノミコト)
月読尊(ツクヨミノミコト)
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

…の6柱かな。
こうして並べてみると、いずれも神々の中でも特に重要な神様、って感じね(月読尊はほぼ登場しませんが…)。

『古事記』本文ではよく出てくる神様だね(月読尊はほぼ登場しないけど…)。

ちなみに、イザナギ・イザナミは序文最初は【伊邪那岐神・伊邪那美神と「神」の敬称で登場】するけど、天の神様に「国をしっかり固めよ」と命じられた所から、突然【伊邪那岐命・伊邪那美命と「命」の敬称に変わる】のよ。
こういう所も、注意しながら読んでみると面白いかもしれないわ。

※敬称が変わったのは、天津神の命令=ミコト(=御言=命)を賜ったから、と思われます('ω')ノ

天津神・国津神って何?

さっき出てきた「天津神・国津神」について教えて?

下に『古事記』の世界観についてまとめてあるから、そこを読んで欲しいんだけど、簡単に説明すると…
天津神(あまつかみ)→天(高天原)の神
国津神(くにつかみ)→地(葦原中国)の神

…ね。天津神・国津神の「津」は「~の」という意味よ。

【国譲り】で天(高天原)から地(葦原中国)に天下った神様は、天津神という扱い?それとも国津神になったということになるの??

天下った神様は、天津神よ。
元々いた(生まれた)世界が、天津神か国津神かを分けるポイントだと思うわ。
例外として思い浮かぶのはスサノオね
スサノオは元・天津神で、放逐されたのちは現・国津神扱いになるかな。


『古事記』の世界観について

基本的に「高天の原(たかまのはら)」「葦原の中津国(あしはらのなかつくに)」「黄泉の国(よみのくに)」この3つの国で成り立っています。

①高天の原

⇒天に位置する神々の国。
アマテラスが統治しています。

②葦原の中津国

⇒私たちが住んでいる国。
略して「中津国(なかつくに)」とも言います。
統治者は初めオオクニヌシが、次にアマテラスに譲られて、アマテラスの孫の二二ギに委任されています。

統治者について上ではサラッと書いていますが、国譲りの場面では【かなりすったもんだ】します。
なお、葦原の中つ国は「人間だけの国」ではなくて、「人と神々が暮らす国」というのがポイントです。

③黄泉の国

⇒死者の住む国。
統治者はヨモツオオカミです。

ヨモツオオカミは「黄泉津大神」と書きます。
「ツ」とは「~の」という意味で、「黄泉国の主宰神」という意味になります。
このヨモツオオカミは、イザナミが死後に改めた名前です。

④その他の国

⇒『古事記』にはこの他にも幾つか「国」が登場します。

例えば「夜の食国(おすくに)」「常世(とこよ)の国」などです。
これら【その他の国々】は、上記の3つの国のどこに属すのでしょうか?

「常世の国」なんて「スクナビコナが帰った地(故郷?)」くらいの描写しかないからね…。

「常世の国」...「とこよのくに」...「どこよ?そのくに?」って訳ね?

いや、それ違う(←真顔)。
この他にもスサノオがいた「根の堅州(ねのかたす)国」も、中つ国?黄泉の国?という状態よ。
これら【その他の国々に関しては、上記の3つの国のどこにも属していない国】という認識で良いと思うわ。

「不思議の国」はどこに属すの?

それは、アリス。

では、前置きが凄く長くなってしまいましたが、次回からそろそろ...いもみなりの『古事記』を書いていきたいと思います<(_ _)>

以上で『古事記』についてのご紹介はおしまいです。



ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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本日のオマケ

6時間くらいかかった...。

…。

『古事記』を訳してみました。

こんばんは、いもみです。
突然ですが、本日から『古事記』をご紹介してみたいと思います。

『古事記』を読んで書いてみる

私は神社や寺院を巡って、その歴史を調べたり、文化財を鑑賞したり、御朱印を集めることが趣味です。

昨年秋から始めた「はてなブログ」には目的が幾つかあるのですが、主として①【旅と思い出の記録として】②【もしかして誰かが参拝する時に少し役立つかも】という想いで、写真や文章に残しています。

この中で特に難しくて、毎回困ってしまうのが【神社の御祭神さまを書く時】です。

理由は①【漢字が難しい(読み方も難しい)】②【登場する神様が多すぎる】③【神様のエピソードも多すぎる】etcです...。

その度に「え~と…どんな神様だっけ…?」となります。

そこで目を付けたのが、日本の歴史を神話として語り継ぐ『古事記』です。

神様、メチャクチャ登場してきます!

「ここにすべて載ってるじゃん!」と言う訳です。

私も一応『古事記』には目を通していますが、神社のブログを書いている以上、より勉強したい!改めて「もう一度読み直してみよう!」と思った次第です。

当ブログの調べ物をしてくれる相棒のアキちゃんからは

読むだけではなくて、書くと整理されて覚えもいいし、後で見返せるよ?

と言われたので、2回読んでから書いてみることにしました。

既に翻訳されたものもありますが、人物や神様に対する説明があまりなくて、これまたメンドイので、私なりに調べた内容も書いてみました。

さて、「よ~し、読み終わったから書こっかな~」となったのですが...。

あ…書いたのそのままブログにあげちゃうのはどうかしら...?

と思いついてしまいました。

いもみの日記』を読んでくれている方には、「この御祭神って…?」と思った時にもこちらの記事が検索代わりになれば、いいな~と思います。

また、書くにあたり色々な書籍を参考にさせて頂いたのですが…。

相棒のアキちゃんが

私の訳に間違いは無い!
(おそらく私の訳に大体間違いは無い様な…気がしてるの...多分ね)

…と自信満々(?)に答えてくれたので、基本的にアキちゃんにも訳と解釈もしてもらいます。

古事記』に書かれている内容については、色々な解釈があるのは理解しているつもりです。

例えば「この人物は実在したのか?」「この話は本当にあったのか?」など枚挙にいとまがないと思います。

何故なら、誰も見ていない昔の事だから誰も明確には分からない、事実か否かの証明が出来ないからです。

でもだからこそ、逆に自由に解釈できる部分もあるのかな?とポジティブに捉えています。

長くなりましたが、こんな理由・背景で『古事記』を書いてみようと思います!

『古事記』は面白い!

内容を書く前に、『古事記』について少し整理しておこうと思います。

私が『古事記』全文を読んだのは、学校卒業後です。

やたら色んなことに詳しく、知識でマウント取ってくる相棒のアキちゃんでさえ、本格的に読んだのは大学に入ってかららしいので「授業では習うけど、中身は何が書かれているか分からない!」って方は意外に多いんじゃないかな?と思っています。

古事記』は一般に【日本最古の歴史書】と言われており、一度は目を通しといて損は無いと思いますし、なにより読み物として『古事記』はとても面白いです!

所々意味不明だったり、矛盾してたり「これ、本当に歴史書?」と感じる場面も多々あります。

登場する神々も、【一回登場したのに大したエピソードも無くそれっきり】だったり「この神、ちょっと酷いな」「完全に危ない神だ...」とか【常軌を逸した言動をする神々】だったりします。

神話も怪しげだし、普通に考えればヤマタノオロチはいなかったでしょうし、ほぼフィクションであるのは間違いないと思います。

このように古事記を【歴史書として】捉えてしまうと、大分おかしくなってしまうのですが、一方で古事記を【古代の物語として】読んでいくと、ストーリー性に富んだ面白い読み物になると思います。

「何でこうなのか?」という疑問に対し、神話でもって答えていくところは「う~ん...なるほど...」と思わせられますし、現在の価値観と古代日本の価値観は異なるのだから、一見現在の常識に照らし合わせれば【常軌を逸した言動】でも「当時の常識だとそういうもんかな~…」と納得しています。


もともと『古事記』は、【日本が神々によって創られた国であり、その統治を天皇一族に委ねた】というお話であり、【神話・伝承を用いて天皇が神々の子孫と示す事で、天皇の正当性と権威を高めること】を目的とした、当時の大和朝廷による国家的プロジェクトであったようです。

こういう成立の背景を思いながら、神話を読むと「よくこんなストーリー思いついたなぁ…」とか「うまく話が繋がったなぁ…」など感心させられると同時に、楽しさ・面白さを感じてきます。

なので、私は『古事記』を【古代の物語として】捉えて、書いていくつもりです。

どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

※とても長くなってしまうため、記事を分けています。
カテゴリーで『古事記』を追加してみましたので、続きはそちらからも見れるようにしようと思います<(_ _)>

~次回の予告~
次回は、古事記がどういうものか私なりに簡単に説明してみましたので、それをご紹介したいと思います。
そのあと、本文に入っていく予定です。

次回の仮タイトル【古事記について】


ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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本日のオマケ
アキちゃん

なんで私が訳すのよ?

他の和訳も読んだんだけど、所々言い回しが難しくて...。
わからない言葉も出てくるし...。
(「めんどくさいからアキちゃんに丸投げしたい」なんて言えないしな~)

アキちゃん

えっと…ん、うぅん...その…ギャラは…あるのかしら?

「財布の中800円くらいしかないんだけど…」「ボランティアでよろしこ!」なんて言えないしな~。
(もちろんお礼はするわ。ケーキバイキングとかどう?)

アキちゃん

「心の声」と「建前」が逆になってるわよ…。

お気に入りの観光地写真

こんばんは、いもみ🍠です。

今日は『お気に入りの観光地』について語りたいと思います。

というのも最近慌ただしくて、何処にも行けていないので、過去に行った場所などスマホで撮った写真を眺めながら、懐かしんでいました(´ー`*)ウンウン

私のスマホギャラリーには700枚ほどの写真があるので、中でもお気に入りの観光地写真と共にちょっとしたエピソードを添えてご紹介したいと思います( ´˘` )


それではどうぞ(*・ω・)つ

東京シティビュースカイデッキから見た東京タワー🗼✨です。

これは、2017年の11月に撮った写真です。
5年前かぁ…(  ̄- ̄)ナツカシイ…

友人と映画を観に行った後、夜景を見に行きました。
エレベーターでまず52階まで上がり、そのあとは確か、階段で上がったような…(;^ω^)
ごめんなさい、曖昧です笑

海抜270メートルから見た景色は、これが『ザ・東京』というのにふさわしく、夜景がとても綺麗で目に焼き付く光景でした👏

この時は冬ということもあり、空気が澄んでいて星が綺麗に見えました

ロマンチックさの欠片も無い流れ星だね…。

↓詳しい情報はこちらからどうぞ↓
tcv.roppongihills.com



②続いて厳美渓です。

こちらも2017年の11月に行った時の写真です。

宮城・岩手県の観光旅行で訪れた場所です。
確か中尊寺に行った帰りだったと思います。

紅葉🍁と渓谷のコラボレーションです✨
気に入った点は、この渓谷美です!

迫力があって、マイナスイオンを身近に感じられるところが良かったです!

そして、私は買わなかったのですが「空飛ぶお団子」が有名なので、もし観光へ行かれる際はぜひ、体験してもらいたいなと思います( ^ω^ )

「まほろば」とは「最も素晴らしい場所」と言う意味です。
ヤマトタケルが息を引き取る前に読んだ歌「倭は国のまほらば」をもじったんですね。

↓詳しい情報はこちらからどうぞ↓
www.ichitabi.jp


鶴岡市立加茂水族館で見たクラゲ👾です。

これは2020年9月に行った山形・新潟旅行の時の写真ですね。

山形に行くなら絶対行きたい!と懇願したのが、羽黒山とこちらの加茂水族館でした。

こちらの水族館はクラゲに特化した水族館で、ちょうどこの頃様々なメディアに取り上げられていて、私もクラゲを見て癒されたい!と思ったのがきっかけだったと思います。

振り返ると、この頃は仕事で大分疲れていたから、癒しが欲しかったんだと思います(;^ω^)

クラゲのゆらゆらと浮遊している姿が可愛くてたまりませんでした(ノ≧▽≦)ノ

↓詳しい情報はこちらからどうぞ↓
kamo-kurage.jp


以上で『お気に入りの観光地写真』のご紹介はおしまいです。
振り返ってみてみると、どれもこれもいい思い出でした。
そして、また同じ所に行ってみたいという気持ちにもなりました。


ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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本日のオマケ
2年ほど前だったか、写真撮りすぎて、スマホの容量がいっぱいになってきたので写真だけAmazonフォトに移しました。

Amazonプライム会員であれば、追加料金なしでAmazonフォトを利用できますので、たくさん写真を撮る方で、Amazonプライム会員なら利用した方がいいですね♪