いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~についてです。

こんばんは、いもみの相棒のアキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

『古事記』序文に書かれていること

『古事記』序文。
序文ですが、とても長い文になっています。
何が書かれているか、簡単に言いますと…

序文は『古事記』が成立する経緯をまとめたものです。


『古事記』序文の構成について

構成は、以下の3段に分けられます。

第1段【古事記の思想・本文の要約】

・本文の要約

最古の時代の出来事は、先人からの教えと伝えによって知ることが出来る因本教而

歴代天皇がこの先人の教えと伝えを正しく受け継ぐことで道徳を正し、現代を指導出来る古以照今

始めに本文の要約が述べられ、【古事記の思想の前提】と、国が乱れる時に歴代天皇が道徳を正し導いてきたという【統治の正統性】が書かれています。

第2段【古事記の企画】

・天武天皇の即位。業績と道徳の賛辞。

・帝紀と本辞に誤りがあるので、正しい帝紀と本辞を稗田阿礼に詠み習わせる。

・しかし天武天皇崩御など、時勢により完成しなかった。

天武天皇即位後の業績と道徳が多く語られます。
諸家に伝わっている帝紀と本辞に誤りがあるので、誤りをなおして正しい歴史を後世に伝えることが国家経営の基本であるとして『古事記』の編纂が始まりました。
天武天皇は記憶力に秀でた稗田阿礼に、正しく選定しなおした帝紀と本辞を詠み習わせますが、天武天皇崩御により編纂は一時中断してしまったことが書かれています。

第3段【古事記の成立】

・元明天皇の徳を称える。

・筆者の安万侶が「元明天皇の命によって、稗田阿礼が詠み習った本辞を記して献上することになった」と述べる。

・但し、筆者の安万侶は「古代の事を文章にすることが困難である」として幾つかルールを書き記している。

・「天地の始まりから推古天皇の御代まで上中下巻に分けて書いた」とし、和銅5年正月28日に献上したと述べて終わる。

一時中断してしまった『古事記』の編纂が、元明天皇により再開され筆者の安万侶によって献上されたことで序文は終わります。


『古事記』序文①

この世の始まりについて

原文と読み方
【原文】臣安萬侶言。夫混元既凝氣象未效。無名無爲。誰知其形。

【読み方】臣(やつかれ)安萬侶言、夫(それ)混元(まじりしはじめ)は既に凝れど、気象(かたち)未だ効(あらは)さず。

わたくし安万侶が申しあげます。
かつて宇宙の始めは混沌が漂っていましたが、やがて混沌は一つにまとまりました。
しかしこの時世界の形は十分ではなく、天と地もまだ分かれていませんでした。
そのためこの時、全てのものに名前は無く、動きもありません。
そして、世界の形を知るものはまだ誰もいませんでした。

解説
臣安萬侶=家臣としての自分を指しています。なので「わたくし安万侶が~」と訳しました。
安萬侶=太 安万侶(おおのやすまろ、生年不明~723年8月11日没)。『古事記』の編纂を命じられ、後に元明天皇に献上しています。
夫混元既凝「夫」は助詞なので「さて...」的な訳になると思います。
「混元」は「宇宙の始まり・混沌とした様」として訳しました。
「既凝」は混沌とした様が一つにまとまっていく状態を表していると考えます。
氣象未效「氣象」は天気の気象という意味よりは、「兆し・形・自然の様子」を指す言葉です。
直訳すると「自然の形が未だ効(あらは)さず」なので「世界の形は十分ではなく~」との訳になりました。



造化三神について

原文と読み方
【原文】然乾坤初分參神作造化之首
陰陽斯開二靈爲群品之祖

【読み方】然(しかれども)、乾坤(あめつち)に初めて分かれ、参神(みかみ)は造化(あめつち)を首(はじめ)に作り、陰陽(めをに)斯開き、二霊は群品(もろもろ)の祖(おや)と為る。

しかしながら、それまで名も動きも形も無かった世界は初めて2つに分かれ、ひとつは「天」となり、ひとつは「地」となりました。
そして「天」にアメノミナカヌシの神が生まれ、続いてタカミムスビの神、カムムスビの神が生まれ、万物を造る最初の神となりました。
神は最初は姿形の無い「とある存在」でしたが、やがて生まれた神々には姿と性別がありました。
そうして生まれたイザナギの神とイザナミの神が、万物を生み出す親となりました。

解説
乾坤初分「乾坤」は「乾=天」「坤=地」の意味です。
「乾坤」が「初分」なので「(それまで混沌とした一つだった世界が)初めて分かれ、天と地になった…」と訳しました。
參神作造化之首「參神」は一番最初に生まれたアメノミナカヌシの神、続いて生まれたタカミムスビの神、カムムスビの神を指します。
なお、この時点で世界は天と地があるわけですが、「神様は天に生まれた存在である」逆に言うと「地に神様はいない」ので訳では「「天」にアメノミナカヌシの神が生まれ…」と強調しています。
「造化」は「万物を創造する」という意味。
「首」は「はじめ」と読む為、作造化之首を「万物を造る最初の神となりました」と訳しています。
陰陽斯開「陰陽」は性別を表しています。
天に次々と神様が生まれますが、最初「これらの神々に姿形(性別も)は無かった」と本文にあり、「姿形性別があったのは神世七代のトヨクモノ以降の神様から」。
その為「神は最初は姿形の無い「とある存在」でしたが、やがて…」と訳しています。
二靈爲群品之祖「二霊」は「イザナギの神とイザナミの神」の事を指します。
「群品之祖」は「もろもろのおや」と読みます。なので「=諸々の親=万物を生み出す親」と訳しました。


以上で『古事記』序文①~造化三神・すべてを作り出す最初の神~のご紹介はおしまいです。



次回は『古事記』序文②~イザナギの禊~をご紹介する予定です。



ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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