こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『古事記』本文上巻㊸~イザナギ逃げる、イザナミ追う(1)~のご紹介です。
こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
さらにイザナミの身体じゅうには雷神が生じていて、ゴロゴロと音を立てていたのです。
(註:【宇士多加禮斗呂呂岐弖】の十字は音読みで【うじたかれころろぎて】と読んで下さい)
イザナミの頭部には大雷(おおいかづち)が、
イザナミの胸部には火雷(ほのいかづち)が、
イザナミの腹部には黒雷(くろいかづち)が、
イザナミの陰部には拆雷(さくいかづち)が、
イザナミの左手には若雷(わきいかづち)が、
イザナミの右手には土雷(つちいかづち)が、
イザナミの左足には鳴雷(なるいかづち)が、
イザナミの右足には伏雷(ふしいかづち)が生じていました。
併せて8柱の雷神が生じて居ました。
黄泉の国で再開した愛しい妻の身体には沢山の蛆がたかっていた!更には体には雷神が!!
...と訳した時、いもみは「ふ~ん...死者の国にもハエっているんだ~。不思議ッスね~」と常人では想像も付かないリアクション!
『古事記』本文上巻㊸~イザナギ逃げる、イザナミ追う(1)~
於是 伊邪那岐命 見畏而 逃還之時
其妹 伊邪那美命 言令見辱吾
即遣 豫母都志許賣(此六字以音)令追
【読み方】
是(ここ)に於(お)いて伊耶那岐命(いざなぎのみこと)、見(み)畏(おそ)れて逃げ還(かえ)りたまふ時に
其(そ)の妹伊耶那美命(いざなみのみこと)「吾(われ)に辱(はずかし)め見せつ」と言ひて、
即(すなは)ち豫母都志許賣(よもつしこめ=黄泉醜女)を遣(つかわ)して
(此の六字は音を以いる)追わしめき
一方で醜い姿を見られたイザナミは「私に恥をかかせましたね…!(怒)」と言い、豫母都志許賣(よもつしこめ=黄泉醜女)に、逃げたイザナギを追いかけて捕まえるよう命じました。
(註:【豫母都志許賣】の6字は音読みで【よもつしこめ】と読んで下さい)
主語がありませんが…
「於是 伊邪那岐命」➩「中を覗いた」イザナギ
「見畏而 逃還之時」➩「変わり果てた姿のイザナミを」見て畏れ逃げ還る
でしょう。
・其妹 伊邪那美命 言令見辱吾
「言令見辱吾」は「『私に恥をかかせましたね』と言いました」と訳しました。
訳は文字を見てピンと来たのですが、読み方が難しいと思いました。
特に「令」が分かりませんでした。
一応「『吾(われ)に辱(はずかし)め見せつ』と言い」と読みましたが、調べてみたら「令見」と書いて「みせしめ」とも読むそうでちょっと自信がありません。
ただ「令」は使役助詞でもあるので「フッ、これでいいかしら...」と思いました。
・即遣 豫母都志許賣(此六字以音)令追
「豫母都志許賣」は太安万侶の注釈(此六字以音)で「此の6字は音読みを以(=用)いる」とあり「よもつしこめ」と読みます。
で、何?「よもつしこめ」って??…となりますよね。
漢字だと「黄泉醜女」と書きます。
この名の通り、黄泉の国の鬼女を指します。
この鬼女は大変な健脚で、なんと一飛びで1000里(1里は約4kmだから約4000km!)走る足があるそうですよ?
地球1周は4万kmとされていますから、黄泉醜女は10飛びで地球を1周出来る計算になりますね。
この最強の健脚追撃者から、ある工夫をしたとはいえ逃げ切るのですからイザナギもかなりのスピードスターなのかもしれません。
「即遣 豫母都志許賣 令追」は「即ち豫母都志許賣(黄泉醜女)を遣(つか)わし、追わしめた」で良いと思います。
訳すと「黄泉醜女にイザナギを追いかけて捕まえるよう命じた」が妥当な所だと思います。
以上で『古事記』本文上巻㊸~イザナギ逃げる、イザナミ追う(1)~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』本文上巻㊸~イザナギ逃げる、イザナミ追う(2)~をご紹介する予定です。
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ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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