おはようございます、いもみ🍠です。
本日は茨城県龍ヶ崎市にある天台宗の寺院『来迎院(らいごういん)』のご紹介をさせていただきたいと思います。
正式名称は「箱根山宝塔寺来迎院」といいます。
後述する関東最古の国の重要文化財「多宝塔」がとても有名です。
駐車場は来迎院の正面から入った所にあります。
5~6台ほどの駐車スペースがありました。
~創建~
⇒1517年(永正14年)草創、1556年(弘治2年)伽藍建立と伝わっています。
さて、国の重要文化財である来迎院の多宝塔のご紹介をしたいのですが、その前にいもみの様に「そもそも多宝塔ってのが分からない」「塔婆って何?」という方もいらっしゃると思うので、アキちゃんに説明をお願いしたいと思います。
~多宝塔について~
⇒まずはこちらの2枚の写真をご覧ください('ω')ノ
写真からこの塔の造りが
①一階(初層)が四角形の造り
②二階(上層)が円形の造り
③屋根が四角形の錐形の造り(宝形造)
になっているのが確認出来ると思います。
この二層の塔婆を多宝塔と言うのだそうです('ω')ノ
~塔婆について~
⇒「とうば」と読みます。
一般的にはお墓参りに行くと「お墓の後ろによくある、立てる木の板」がそうです。
あの木の板の形状は、よく見ると先が尖っていて、デコボコしていますよね?
実はこれは五重の塔の形状を表しているのです('ω')ノ
そもそもの塔婆は「仏塔」という意味のサンスクリット語を漢訳したものです。
釈迦の遺骨を納めた塔で、これが五重塔の起源だと言われています('ω')ノ
「塔婆は五重の塔の代わりに立てたもの」というと分かりやすいかもしれません。
昔の権力者は五重の塔を立てられたかもしれませんが、一般の市民はお墓の一つ一つに五重の塔は立てられませんよね。
だから五重の塔の代わりに、それに似た形の塔婆を立てたのでしょう('ω')ノ
では、そもそも何故塔婆を立てるようになったのでしょうか?
これには追善供養の考えを知る必要があると思います('ω')ノ
~追善供養について~
⇒「生きている人が善行をする=故人の善行になる」という考えです。
言い換えれば「生きている人が善行をする(功徳を積む)と、故人が浄土に行けるようになる、行き易くなる」ということでしょうか。
「塔婆を立てること自体が善行となる」という考えがあり、故人が浄土に行けるように塔婆を立てたのです('ω')ノ
※ちなみに、浄土真宗では「人は亡くなると阿弥陀仏に導かれ、浄土へ行ける」とされていますので、追善供養をする必要が無く、そのため塔婆を立てないのだそうです。
~来迎院の多宝塔について~
⇒寺院の中に多宝塔について説明している看板がありました。
私が気になったのは以下の点です。
「多宝塔は室町後期の建築物で、関東以北では現存する最古の塔」・「この地方ではほとんど類を見ない多宝塔形式」という部分(・∀・)オヤ⁈
多宝塔は以下の特徴があり、それらを踏まえると来迎院の多宝塔がいかに貴重なものなのかがよく分かりました。
多宝塔の特徴(他にもあるかもしれないけど…)
①木造の塔でこの形式のものは少ない(銅製や石造のものはある)
②その殆どが近畿にあり、愛知・岐阜より東に現存しているのは3つだけ(来迎院の他は、「石堂寺 (千葉県南房総市)」「金鑚神社 埼玉県神川町」だけ)
③真言宗のものが他の宗派より圧倒的に多い(天台宗の約3倍)
どうでしょうか?
そもそも少ない木造で、関東に3つしかなく、しかも天台宗のお寺で現存するなんて...物凄く貴重なものだと思いませんか?( ゚Д゚)
寺院の中はこのような感じでした。
こちらが本堂です。
寝姿が私に似てるとアキちゃんが言ってました(=_=)
来迎院は、のどかな田園が広がる風景の中に佇んでいました。
多宝塔という大変貴重な文化財が近くにあるなんて...知りませんでした。
もっと勉強が必要だな~(´ω`*)ポケ~...と思ういもみでした!
言葉と顔の表情が一致してないぞ..( ゚Д゚)ダメダ、コリャ...と思うアキちゃんでした!
ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
※本日のおまけは一番下にあります。
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~本日のオマケ~
『羽黒山 五重塔 』ここも凄かったなぁ~✨✨