こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『古事記』本文上巻㊴~黄泉の国の食べ物を食べたので~のご紹介です。
こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
黄泉の国に着いたイザナギは、黄泉の国の御殿の騰り戸の外から、御殿の中にいるイザナミに呼び掛け...
「愛しい我が妻よ、私と貴女の国造りはまだ終わっていないのだ。だから私と一緒に帰ろう」
と仰せになりました。
『古事記』本文上巻㊴~黄泉の国の食べ物を食べたので~
爾 伊邪那美命 答白 悔哉 不速來 吾者爲
黃泉戶喫
【読み方】
爾(ここに)伊耶那美の命の答へ白(もうす)「悔しい哉(かな)、速く來不(ず)吾(われ)は黄泉戸喫(よもつへぐい)を爲(=為=したため)...」
爾 伊邪那美命 答白 悔哉 不速來 吾者爲
黃泉戶喫
「答白」は「答え白(もうす)」と読みました…が、正しいかちょっと自信がありません💦
文面からイザナギの呼び掛けに対し、イザナミが応える場面ですので初めは「答曰(こたえいわく)」の字だと思っていたら、本文では「答白」でしたので「白」という字に「言う」の意味があるのか?と調べてみたら
「白」には...
訓読みで「もうす」
意味として「ありのままに言う、申し上げる」
というのがあると分かりました!
そう言えば「告白、白状、建白」など「言う」の意味がありますね。
気が付かなかったわ~…(⇦と、惚ける)
で、自信はちょっとないんですけど「答白」➩「答え白(もうす)」と読む!と思います。
「悔哉」は「悔しい哉(かな)」だと思います。
「哉」の字は助詞なのですが、読み方によって次のように意味が変わります。
①「かな」と読む場合➩「~だなぁ(詠嘆)」
②「や(か)」と読む場合➩「~であろうか(反語・疑問)」
文面から反語や疑問を使うシーンではないので、「悔しい哉(かな)」としました。
「不速來」は「不速来」➩「速く来ない」です。
「吾者爲」は分かりやすい漢字にすると「我為」です。
「私は~した」「私は~したため」といった感じで訳せば良いと思います。
「黃泉戶喫」は「よもつへぐい」と読みます。
「黄泉の国の食べ物を食べる」という意味があります。
この言葉については、いもみがしつこく質問してきたので下で説明いたします。
「黃泉戶喫(よもつへぐい)」について
「黃泉戶喫(よもつへぐい)」...。
「黄泉の国の食べ物を食べる」という意味なんだよね?
まず初めに漢字の意味を見て行こっか。
①まず、あの世を意味する「黄泉」。
「よみ」という音は大和言葉(昔の日本語)で、元々は「中国のあの世にある泉」から来てるのよ。
②次に「戸」。
これは「戸」を「へっつい」と読むの。
「竈(かまど)」を指す言葉よ。
「黃泉戶喫(よもつへぐい)」は同じ読みで「黄泉竈喫」とも書くから、「戸」=「竈」という事ね。
③最後に「喫」。
訓読みで「く(う)」と読むの。
意味もそのまま「食べる」よ。
これで「黄泉の国の食べ物を食べる」という意味というわけね。
「黄泉の国の食べ物を食べる」と、どうなっちゃうの?
「あの世のものを食べたら、この世に戻ることは出来なくなる」のよ。
この世に戻れる方法はないの?
もしかしたらあるのかも...としか言えないわ。
古事記では、この後イザナミが「黄泉の国の神に相談してくるから待ってて」というシーンがあるの。
具体的に何をどうするという記述は無いけど…「相談してくる」んだから、この世に帰る方法があるのかもと思う余地はあるわよね?
例えば生きた人が黄泉の国に行って、黄泉の国の食べ物を食べたらどうなっちゃうの?
「あの世のものを食べたら、この世に戻ることは出来なくなる」が適用されるから、当然生きた人でも死者の国の住人になるはずね。
そもそも「黄泉の国の食べ物」って何なの?
「黄泉定食」とか?880円くらい?あっ、カードは使えますか?
...。
「黄泉の国の食べ物」は「黄泉竈喫」の漢字がヒントだと思うの。
これは「黄泉の竈で調理(加熱?)して食べる」だから、つまり「黄泉の国の食べ物」とは「黄泉の国の竈と火を使って調理された食べ物」じゃないかしら?
「黄泉の国の竈と火を使って調理された食べ物」?
...なら黄泉の国にも食材があるってこと?
食材はね、埋葬の時に一緒に埋めるの。
そして、黄泉の国で調理(黃泉戶喫)してもらって死者の国の住人になってもらうの。
これは二つの意味があると思うわ。
①死者の国の住人になる➩安らかに眠って下さい...。という想い。
②死者がこの世に、穢れや災いをもたらすのを防ぐ。という考え。
いずれにしても黃泉戶喫してしまったら、二度とこの世に戻ることは無い、という思想が見えるわよね?
イザナミは黄泉の国の食べ物を食べちゃったからこの世に戻れない...。
そうそう。
ふと思ったんだけど、デリバリーは無いの?
ふと思ったんだけど、アンタ馬鹿なの?
ふと思ったデリバリーで、生きてる人が黄泉の国の食べ物を注文してこの世で食べたら、その生きた人は黄泉の国の住人になる...?
...論理的にはそうなるのかな。デリバリーは無いと思うけど。
ふと思ったデリバリーで、死んだイザナミがこの世の食べ物を注文して食べてたら黄泉の国の住人にならずにすんだ…?
まぁ確かにイザナギがもっと早くに黄泉の国へ着いてデリバリーしていたら...というのはあるかもね。
死んでも黃泉戶喫しないで、デリバリーでこの世の食べ物を注文すればいいじゃないか!というお話だったのかな?
いや~、無駄な時間過ごしたわ~。
以上で『古事記』本文上巻㊴~黄泉の国の食べ物を食べたので~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』本文上巻黄㊵~黄泉の国の神様に相談してくる~をご紹介する予定です。
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ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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