いもみの日記

御朱印集めが趣味のOL(お芋好き女子)です。いろんな神社やグルメを紹介します!

『古事記』本文上巻㉛~迦具土神のその後(3)~

こんばんは、いもみ🍠です。
本日は『古事記』本文上巻㉛~迦具土神のその後(3)~のご紹介です。

こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。

【前回のあらすじ】
そしてイザナギは、亡くなったイザナミの枕元と足元を這いまわり、声を上げてお泣きになりました。
このお泣きになった涙から生まれた神の名が、香山(かぐやま)の畝(うね)っている小高い所の木の下においでになる泣澤女神(なきさはめのかみ)です。

古代の喜怒哀楽の表現は、現在の奥ゆかしさは殆ど無くて、とても激しくて真っ直ぐな表現方法だな~…と感じます。
時代ごとの価値観の違いがそうさせるのだと思いますけど、そういう違和感を受け入れつつ読み進めると感情移入した分、更に当時の情景を感じられる...と思います。


『古事記』本文上巻㉛~迦具土神のその後(3)~

【原文と読み方】
【原文】
故 其所神避之 伊邪那美神者
葬 出雲國與 伯伎國堺比婆之山也

【読み方】
故(かれ) 其(そ)の神避(かむさり)たまいし 伊耶那美(いざなみの)神は
出雲(いずもの)國與(と=与)伯伎(はくき=伯耆)の國との堺(さかい=境)なる比婆(ひばの)山に葬(ほうむ)りき也

【訳】
こうして、お隠れになった伊邪那美の神は、出雲国(いずものくに)と伯伎(=伯耆)国(はくき=ほうきのくに)の国境にある比婆(ひば)の山に葬られたのです。

【解説】
故 其所神避之 伊邪那美神者 葬
「神避」は、これまで何度か登場しています。
いもみの日記では「かむさり」と読んでいます。
この言葉が「(イザナミの)死亡」を意味するのは明らかなのですが、本文同様当ブログでも「死」の言葉を避け「お隠れになった」という表現にして訳しています。

「葬」は意味は「埋葬」で良いのですが、ちょっと難しいのは読み方です。
普通は「葬(ほうむ)る」ですが、元々「ほうむる」は「ほうぶる」から変化した語のようです。
そのため読み方としては「ほうぶる」が正しい気もしています。

これに加え「葬(はぶ)る」という読みも存在することが分かってしまいました!
つまり「葬」には意味が同じだが、「ほうむる」「ほうぶる」「はぶる」の3つの読み方があるのです。

「一体、どれが正しいんだッ...!」と悩む私にどこからともなく天啓が…!
天啓:「読み易いから『ほうむる』がいいんじゃないッスか?」

と言う訳で「ほうむる」と読むことにしました!

出雲國與 伯伎國堺 比婆之山也
「出雲國」は「いずものくに」と読みます。
現在の島根県ですね。
当時は強大な国家が存在したと考えられています。

「與」は「与」の字です。
意味は「~と~」で「and」と同じ意味です。

「伯伎國」は「はくきのくに」と読みます。
別の字では「伯耆国(ほうきのくに)」です。
現在の島根県中部~西部あたりの地域です。

「堺」は「境」のことでしょう。
「出雲國與 伯伎國堺」は「出雲國と伯伎國の境」という意味になります。

「比婆之山」はイザナミの亡骸が葬られた場所だと文中にありますね。
グーグルマップで「比婆山」で検索をかけると、ちゃんと出てきました。

比婆山は広島県庄原市にある標高1264mの山だそうです。
千葉からは遠すぎていくのが難しいけど、いつか訪れてみたいですね~。

以上で『古事記』本文上巻㉛~迦具土神のその後(3)~のご紹介はおしまいです。

次回は『古事記』本文上巻㉜~迦具土神のその後(4)~をご紹介する予定です。

ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
本日のおまけは一番下にあります。

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