こんばんは、いもみ🍠です。
本日は、『『古事記』本文上巻㉚~迦具土神のその後(2)~』のご紹介です。
こんばんは、アキです。
主に翻訳と解説を担当しています。
イザナミを亡くしたイザナギの悲しみが続きます。
その悲しみ方は訳していて、こっちまで悲しくなってしまいます…。
しかし後に起きるあの事件について、この時の私達は知る由も無かったのです…(サスペンス風)。
まぁ、実際は訳してるので知っているのですが…。
『古事記』本文上巻㉚~迦具土神のその後(2)~
乃匍匐 御枕方 匍匐 御足方而
哭時於 御淚所成神 坐香山之 畝尾木本 名泣澤女神
【読み方】
乃(すなわ)ち御枕方(みまくらかた)に匍匐(ほふく=はらばい)し、御足方(みあしかた)に匍匐(ほふく=はらばい)して、
哭(な)きたまう時に於いて御涙に成ります神は、香山(かぐやま)之(の)畝尾(うねお)の木の本(もと)に坐(ま)す
名は泣澤女(なきさはめの)神。
このお泣きになった涙から生まれた神の名が、香山(かぐやま)の畝(うね)っている小高い所の木の下においでになる泣澤女神(なきさはめのかみ)です。
「匍匐」は「ほふく」と読みます。
「ほふく前進」というのがありますよね?
意味は「腹ばいになって、手と足ではうこと」です。
「四つ這い」と似たイメージです。
なので読みとしては「ほふく=はらばい」でも合うのかな?と思います。
「御枕方」と「御足方」はそれぞれ「みまくらかた」「みあしかた」と読みました。
主語がありませんが「イザナミの枕元と足元を這いまわって」という意味かと思います。
・哭時於 御淚所成神 坐香山之 畝尾木本 名泣澤女神
「哭」は「な(く)」です。
慟哭の様に「声を上げて泣く」という意味に近いと思います。
「御淚所成神」は「御淚(なみだ)が神に成った」です。
以下にこのイザナギの涙から生まれた神の説明があります。
「坐香山之 畝尾木本」は
「香山(かぐやま)之(の)畝尾(うねお)の木の本(もと)に坐(ま)す」と読んでみました。
「坐」が「まします、おわします」の様に読み「座る(鎮座する)、いる」という意味なので、「香山之 畝尾木本(かぐやまのうねおのきのした)」という場所に「坐」(いる)という内容の文になっています。
そこで早速得意の(?)グーグルマップで「香山之 畝尾木本」を調べてみた所...
『延喜式神名帳』にある「畝尾都多本(うねおつたもと)神社」がヒットしました。
御祭神も泣澤女神ですし、この地域で間違いなさそうですね。
「畝尾(うねお)」は「うねっている小高い所」という意味です。
「木下」ですが地名なのか、木(樹)の下なのか…上に貼ったグーグルマップで見ると畝尾都多本神社のすぐ南に「木之本町」という町名が…!
...しかしどっちでも良い様に、いもみの日記では単に「木の下で」と逃げた訳にしてみました。
「泣澤女神」
「なきさわめ」と読みます。
「澤(沢)」という字には「沢山」というような意味もあるので、神名は「イザナギが沢山泣いた」から来ている様です。
水の神、延命の神です。
以上で『古事記』本文上巻㉚~迦具土神のその後(2)~のご紹介はおしまいです。
次回は『古事記』本文上巻㉛~迦具土神のその後(3)~をご紹介する予定です。
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ここまで読んで頂きありがとうございました_(..)_
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